
金次郎・・・
ある村を訪問。
この村には働き者で有名な男がいた。
この男、朝早くから日が暮れるまで、
一心不乱に物凄い勢いで畑を耕す。
この男の評判が金次郎の耳に入る・・・
金次郎は言った・・・
「その男を連れてこい!!!」
金次郎のところに男はやって来た。
男は褒められると思い、
得意満面な顔で金次郎の前に現れた。

金次郎・・・開口一番、
男に向かった言い放った・・・

この馬鹿者!!!!

金次郎の言葉に・・・男は唖然とする・・・
金次郎は言った・・・

もし、本当にそんな働き方をしていているなら・・
必ず身体を壊すだろう・・・
あんた・・・
それを望んでいるか???
それを口実に楽をする目論見か??
武勇伝に酔いしれる目論見か???
それとも・・・
人が見ていない時は休んでいるのか??
どちらにせよ・・・・
お前は間違っている。


私は思う・・・・・
夜も寝ず、休みも取らずに働く事は、
一見立派な行為である。
それ故に、誰も咎める事は出来ない。
しかしながら・・
それは合理的な理由がない限り、


独身者なら良いが、
家庭を持つ者はそれ相応の責任が生じる。
家庭を持ちながら、
そういう状態に憧れ、
無意識にのうちに、そのような状況を選択して、
自分の世界を創り出す人もいる。
そして身体を壊したりする。
特別な事情があって止むを得ず
極限まで働かなければならない人も
存在することは確かである。
しかしながら、
そうでないパターンも多く存在する。
自営業に多い現象だが、
メリハリなく長時間、
ダラダラと仕事(?)をして、
ろくに家に帰らず、
家庭を犠牲にする輩も存在する。
もし、赦されるなら、
私も仕事に逃げ込みたい。
でも、そんなことはできない。
儲かっているならまだ分かるが・・・
そういうメリハリのない
人間ほど儲ける能力がない。
にもかかわらず、自信過剰で、
自画自賛ばかりする傾向が強い。。

こういう場合・・・
最もらしい理由を付けて自分と、
周囲を欺くが、
多くの場合、仕事をしているではなく、

若しくは、趣味。


本人は情熱とか・・
使命とか・・・・
一見、高等そうな言葉で武装するが。
このような愚かな行いは、
「 依存 」「 逃避 」
「無責任」「稚拙」
であることが多い。
私はこう云う性癖を
「勤労逃避」と呼んでいる。

労働時間は生産性に比例しない。
労働時間と成果は別問題。

いま冷静に考えれば・・・・
私も・・若い頃
勤労逃避していた。
頭が悪い・・
撫男・・
不器用・・
根性なし・・・
それらの
コンプレックスから来る
「勤労逃避」だった。
勤労逃避さえしていれば、
自分の根本的な問題を
誤魔化すことができた。
若い頃はバカだった・・・
(今もバカですが)

自分の場合、馬鹿は治らないけど・・・


にはなりたくない。

