私の知る、一流大学卒のエリート。
某・一流企業の社員X君・・・
仕事の関連で時々接触する。
X君・・・何か問題があるのだろう・・・
彼は毎日、頻繁に上司から小言を言われている。
「お前・・・意味がわかってているのか???」
「お前・・・聞いているのか???」
「お前・・・いつもお気楽だな・・」
「お前・・図太い性格してるな・・・」
「お前を見ていると疲れるよ・・・」
あまり強い口調ではなく、
少しばかり「茶化す」ような雰囲気も含んだ攻撃ではあるが、
それが日常茶飯事の状態になっている。
1時間に1回位は、必ず嫌味を言われている。
何ゆえに、X君がこれほど執拗に小言や嫌味を言われるのか?
私の立場ではその理由が分からない。
彼の行為や能力に何か問題が有るのか??
それとも、単なるイジメか??
その辺のとことは彼と直接関わったこことが無いので、
真相は私には分からない。
ただ・・・
彼に関して大いに気に掛かることがある。
X君・・・会話しているとよく笑う。
ニコやに満面の笑みを浮かべて笑う。
上司に茶化されるような口調で
嫌味や小言を言われても笑う・・・
だだ・・・その笑い方が奇怪過ぎる。
彼は笑うとき、
声を出さずに笑う。
腹を抱えて笑うのだが、
まったく声が出ていない。
彼の笑い方は・・・
満面の笑みを浮かべ、
腹を抱え、
上半身を前後に動かしながら、
連続して、息を吐く・・・
彼は、どんなときも声を出さずに爆笑する。
眼に映る姿は、
どう見ても笑っている「光景」でる。
それも、微笑ではなく「爆笑」である。
にも関わらず・・・「音」がない。
何とも奇怪な光景である。
無音状態でテレビ映像を見ているような錯覚に陥る。
大きなお世話ですが・・・・
私は彼の行く末が心配でならない・・・
私の眼にはかなり深刻な状況に映る。
だからと言って立場上、私にはどうする事も出来ない。
彼はよく笑い、いつも満面の笑みを浮かべ
ニコヤカな顔をしている。
彼は優しい人間である。
「誰に対しても、どんな時も、常に良い人」
を貫いていいる。
何を言われも絶対に嫌な顔をしたり、
怒っありはしない。
私が思うに・・
その「行為」は素晴らしいとおもう。
しかしながら・・・
「行為」に大きな意味はない。
薄っぺらい思いあがった宗教屋さん、
スピリチャル屋さんは言うだろう・・・
「貴方は、徳を積んでいる、因果報応・・
積んだ宝は必ず自分の元に帰って来る。
いつもニコヤカで、争わず、怒らず、
誰に対しても親切な貴方は素晴らしい!!
貴方には必ず幸運が必ず訪れる。」
ふざけたこと抜かすな!!!!
と・・・申し上げたい。
このような浅はかで無責任な言葉は、
結果的に善良な人間をどん底に突き落す事になる。
最悪の場合、自殺に追い込む。
肝心なのは、
「その前提」
「その要因」
1・・・「行為の前提」「行為の動機」。
2・・・「どんな時もニコヤカに笑う」その前提。
3・・・優しさの裏側にある「心の弱さ」・・・
コンプレックスの裏側の「笑い」
コンプレックスの裏側の「善い人」
これは、大きな危険を内在している。
ここが肝心であると思う。
X君の場合・・・・
彼は、笑っているのではなく・・
「追い込まれている」
壊れてしまいそうな「自我」を保護するために、
苦肉の策として「誤魔化している」
その歪な動機は・・・「無音で笑う」・・・
という奇怪な現象になって現れている。
彼が異常なまでに「善い人」である前提は、
常に善い人を貫く以外、
自分の居場所を確保し、
存在感をアピールする方法が無いからである。
心の中は極限の状態であり、
追詰められた状態のなかで、
力を振り絞って「防御している」
単純な道徳論、精神論で判断してはいけない。
私には、心の耳には、
彼の悲痛な叫びが聞こえる・・・
たぶん・・その機会が来ることはないだろうが・・・
もし、仮に、彼に相談されたら、
耳障りのよい言葉だけで事を済ませてはいけないと思う。
これは私にとって身を削るような苦痛を伴うが、
逃げる訳には行かない。
謙虚な姿勢で、誠意を持って斬り込む必要があると思う。
細心の注意を払いながら、
慎重に誠実に・・謙虚な姿勢で・・
彼の心の闇にメスをいれる。
この場合、
彼の内に宿る完全無欠な「本性」を引き出すためには、
「肉を切らせて骨を断つ」しかない。
これを「カマス」と申します。
もし、放置したら・・
最悪の場合・・彼は・・・に追い込まれてしまう可能性もある。