ネットワークビジネス
会員が勧誘で会員を増やすことで
報酬を得る商売を
「ネットワークビジネス」と呼びます。
家庭用日用品販売のネットワークビジネスを行う
A社が勧誘の時に
行うデモンストレーションを紹介します。
A社の勧誘員は30年位まえからこの
デモンストレーションを行って
商品の宣伝をしているそうです・・

2枚の皿を用意します。

双方の皿に、ラー油を1滴、垂らします。

1枚目の皿に付着したラー油の上に、
市販の食器用の洗剤を
原液のまま少し垂らします。
そのあと、指で汚れの表面を擦ります。

もう一枚の皿には、
水で8倍に薄めたA社の洗剤を垂らします。
一枚目と同じように指で汚れの表面を擦ります。

A社とは・・アメリカ発祥の、某・ネットワークビジネス

二枚の皿を同時に水に浸して
皿の表面を軽く擦ります。
さて・・・何が起きるか???

ビックリ

市販の食器洗剤で擦った皿はラー油が落ちていません。

A社の洗剤で擦った皿はラー油が綺麗に落ちています。
このデモンストレーションを見せられたら・・・

A社の洗剤は素晴らしい!!!!!
と・・・・大多数の人が思ってしまうでしょう。
「確かに・・この目で見た・・間違いはない・・」
そんな風に思うのは危険です。
1・・

まずは疑問を持つ・・・

2・・

自分の感性を疑う・・・

3・・

理論的に考える・・・
これが基本中の基本。
この基本を守らないとマルチ商法の餌食になったり、
怪しい宗教の餌食になる。
自分の目で観て、感じた事が・・・
「真実」である保証はありません。
1・・

まずは疑問を持つ・・・
なぜ??
市販の洗剤は薄めずに原液のまま使うのに、
A社の洗剤は8倍に薄めて使うの??
2・・

自分の感性を疑う・・・
A社の洗剤は素晴らしい!!!と
感じる自分の判断の根拠は何???
3・・

理論的に考える・・・
もし、A社の洗剤が圧倒的に優れているなら、
どうして一般のルートで市販されないの??
この件に関して、一番大切な部分は・・
「なぜ??市販の洗剤は薄めずに原液のまま使うのに、
A社の洗剤は8倍に薄めて使うの??」
双方が同じ条件で実験しなければ比較にならない。
ならば・・・・
市販の洗剤も8倍に薄めたら・・・どうなる????


A社の洗剤と同じ結果になります。

市販の洗剤を使った皿、A社の洗剤を使った皿
同じように、綺麗に汚れが落ちます。
即ち・・・

洗剤は水分量の違いで性質を変える・・・

濃度が濃ければ良いというものではなく、
水分量とのバランスで効力が左右される・・
ただそれだけの原理です。
逆に言えば・・
A社の洗剤も原液のままの状態で使ったなら、
市販の洗剤と同じ結果が出ます。
A社の勧誘員が行うデモンストレーションは、
ある意味「手品」です。
古い言葉で言えば「ガマの油売り」です。
「ガマの油売り」は、ある意味、大道芸であり、
「ショー」ですから「笑えるお話し」で済まされますが・・
ネットワークビジネスの場合・・・
それに洗脳されて大きな借金を抱えたり、
家族が離散するような家庭問題になったり・・
深刻な問題に追い込まれたりする事もあります。
但し・・・少しだけA社の擁護をするなら・・・
A社の勧誘方に問題があるからと言って、
「A社の商品が全てインチキである・・」
という事にはなりません。
「手段」が公正でないからといって、
「商品がインチキである」と言うことにはなりません。
「売りたい」と思う事は
自由競争の社会に於いては、健全な動機です。
しかしながら・・・その為の「手段」に問題があります。
「インチキ芸をしてまでも・・売りたい」と・・
考えることに問題があるのみです。
同時に、A社に関わる全てのひとが、
このような芸をやっている訳ではない様に思えます。
A社の会員の中でも一部の強欲な人間が
やっている事であるのかも知れません。

一番大切なことはとは???
高等な理屈や、思想ではなく。

明るく・・・豊かに・・たくましく・・

謙虚に・・・

誤魔化さず・・・正直に・・
・・・と思えてなりません。
これは、新興宗教団体や、スピリチャル人間
にも同じ事が言えると思います。
教義や内容は立派でも・・
心清く、立派な志を持っていても・・・・
それを伝えたり広めたりする「手段」に
嘘や誤魔化しがあってはならないと思えます。
危ない宗教屋さんは・・・
「自分は徳を積んでいるから・・それが許される」
「目的が正しいから、嘘も方便・・」
と思ってお見えの節があります。
幾ら立派な思想の持ち主であっても、
高等な理屈を唱えても・・
誤魔化しが習慣化している人間は、
実にミットモナイ。

偉くなくても正しく生きて行きたい・・・