台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

このごろ

2011年03月30日 | 中国語教室の出来事
桜の開花宣言も色褪せる春のこのごろ、日本は3重の苦しみに喘いでいる。

しかし、そのなかでも教室は少し動きがあった。3月16日(水)、原発の水素爆発で日本がどん底の中、なぜか新規の申込があった。「なにこの度胸は?だって、明日日本がどうなるかもわからないのに」とわれながら不思議に思った。

本人からはこんな返事。「こんな時だからこそ新しく勉強を始めたいと思いました」「今回の震災において台湾の方々から日本への暖かいご支援を頂いています。次回台湾に訪問した際には、もっと自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることができるようになりたい、そう思っています」

なんか、明日に向かって一歩を踏み出す勇気をもらった...。

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もう一人は6月に台湾留学の相談したいと、今年2月に久々に連絡をくれた生徒。あれ以来、しばらく連絡がなかったが、震災が起きたときに、彼女の出身地は確か東北の気仙沼あたりで、家族がフカヒレの会社を営んでいることを思い出した。連絡してみたところ、家族は健在だが、家もなにも、留学を前に家族のもとに送ったこれだけは大事にとっときたいものもすべて流されたそう。

こんな状況で留学は?と聞いたら、日本にいても自分の力だけでは家族を養えないから、予定通り留学するという。そして駐日代表処の留学奨学金(月額で25000元)の申請に必要な推薦状を頼まれた。もちろん快諾。

翌日にそれをとりにきた彼女が老師の「文才あふれた」推薦状をみて、突然大量の涙を浮かべて号泣しだした。いつもクールで少し近寄りがたいイメージの彼女なのに。「急に頼んだのにそこまでいろんなことを考えて書いてくれて...、そんな人いませんよ」。

大学卒の初任給ほどの厚い手当がもらえれば、現地の生活もだいぶ楽になるし、語学の勉強にも専念できる。どうかこの願いが叶えるように...。

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今週に入り、みんなの暮らしが少しずつ正常に戻り、新規申込もまた以前のペースに戻った。自分も福島原発の進展を見守りながら、仕事に精を出そうと思う。だっていま元気な人が元気に働かなきゃ、被災地の人たちを救うことが出来ないもの!


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