台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

我是這様学習中文的(中国語学習のヒント)

2011年03月29日 | 交流の広場~誰でも、何でもどうぞ!
クラスに通う生徒さんは、みんなそれぞれ「my勉強法」をお持ちだと思いますが、そのなかで、「ある生徒さん」(恥ずかしいから名前を伏せてほしいとのことなので)の勉強法がみんなにとって大変参考になると思い、今回はそれを文章化してもらったものを紹介します。好評につき、近々は第2弾も!

本編に入る前に、今回紹介に至ったいきさつを話します。初級レベルとして入門したこの生徒さんは、レッスン中に老師からふられた中国語を、通常の初級レベルの「???」反応ではなくて、瞬間的にかつ高い精度で理解できていて、そのレベルは中級ほど。

あるときは「老師!こんなのを書いてきました」と、老師を紹介した文章を見せてもらいました。そうしたら、上級者でも使いこなせない文法や字を的確に使っているではありませんか!そう使う理由を聞いたら、ただ「なんとなく」という。

台湾在住経験もないのに、これはただ者じゃないと、本人に普段の勉強法をヒヤリングしたところ、かなり有効な方法をとっていることが判明しました。ちなみに、平均一日一時間を費やしているそうです。

すでに似た方法を実行中の人は引き続き、またはさらに深めていってください。これをみて自分のナマ中国語の勉強が足りないと感じた人は、まず興味のある分野からスタートしてください。それをベースに、違う分野へどんどんリンクしていけば、自然な中国語の呼吸がわかってきます。

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身近な個人的に興味のある話題や出来事をネットから探しています。例えば、「食」の話題の動画ニュースやレポートもよく好きで見ています。(老師注:日本人にとって日頃意識して蓄えないといけないのは、文字の解読力よりもヒヤリング力です。耳から情報を入れるには「動画ニュース」や「レポート」は有効ですね)


インタビューに答える庶民の人たちの「食」の感触や感想を表す言葉や表現がいろいろあって、人それぞれ少しずつ違って非常に勉強になっています。(注:「人それぞれ少しずつ違う」点に気づくところは、場数を踏んだだけあって、さすがです。老師だって10数年に日本にいながら、方言をしゃべられても気づかないこと多々ありますよ。
ナマの中国語は十中八九テキスト通りにならないもの。台湾の場合は方言の台湾語の影響が強くて、教室での勉強がいざ実践のときにいきなり撃沈にならないようにするには、いろんな台湾人の生の声を聞くしかない)


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その他、ドキュメンタリー番組が好きなのでYoutubeなどで台湾関連の番組を探して見たりしています。最近、気に入って見ているのが台湾の生活感ある庶民的の暮らしぶりや、台湾の環境・社会問題などを取り上げている「公視」というテレビ局の「我們的島」という番組。(注:日本にいながら台湾にいる感覚が持てますね)

ナレーションも落ち着いていて、インタビューも多いし、台湾の知らない地方、景色や風景、出来事も知ることができて、現地に行ったような気分になれるところが気に入っています。(注:台湾ドラマが好きで、それを見て中国語を勉強したいと思う人も多いと思いますが、ある程度語学力のある人ならいいですが、初心者にははっきり言ってあまり役に立たないです。理由は3つ:スピードが速過ぎて時間対効果が低い、俗語や一時的な造語が多い、俳優の中国語がなまっていることが多い。
それよりも、落ち着いたナレーションのドキュメンタリー番組で基礎体力を鍛えたほうが断然効果的。前述の「台湾語なまりの中国語を聞くのが大事」説と矛盾しているようですが、「中国語の芯の部分は正しく構築しながら、現場では許容範囲を広げて柔軟に対応する」というスタンスを、ぜひもちましょう。)


なにしろ台湾の番組には字幕が付いているので本当に勉強になると思います。(注:確かにそれは大きなメリット。ただ、辞書に出てこないわからない単語が日本語と比べてかなり多いので覚悟が必要です。サイトに検索をかけてみて、使われる文脈から意味を推測してください。それでもわからない場合は、老師に確認してください)

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台湾の人たちが書いている自分好みの趣味のブログもいくつかチェックしています。同じ文章でも中国語のテキストとは全く違うし、その人の個性や表現が「漢字」になるのでこれも見ていて、読んでいて楽しいのです。(注:中国語の漢字は使う人によって生かされ、その人の個性もまた漢字によって現れます。ネイティブがいかに漢字で自己表現をするかを、自分の好みに合ったブログからワザを見習うことは、my表現を豊かにする不可欠な作業です)

ネットの中で気になる文章や話題、正確な意味を知りたい時や発音は次回の授業の時に老師と「分享fen1xiang3」(分かち合う)しながら、そこでまたいろいろな知識を得ています。授業で老師に教わった言葉、自分で気になる表現などは後でネット検索しながらいろいろ「使われ方」を見ています。(注:老師に意味や発音を確認するだけで満足せず、自分なりに情報収集して理解を深めたうえで引き出しにストックするところが偉い!)

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実際まだ本当に初級レベルなので、いろいろ見ていますが全体の正確な意味は解らずに辞書で調べたりしながら「なんとなく」見ている事も多いのです。でも、見ていると必ず習った単語や表現が出てくるので使い方の「再発見」ができるのが楽しみでいろいろとやっています。(注:教室で勉強したものをほかのところで発見したときは感動ですね。「教わっては忘れる」と嘆く人をよく見ますが、しっかりアンテナを張って情報を洩れずにキャッチしているところは、老師も脱帽です)

自分からの会話の上達はまだまだですが、聞き取りと発音には効果が出ているような気がします。今後もいろいろ探して、中国語の勉強というより、むしろいろいろな事柄に興味を持ちながら単語や使い方を知って、表現の理解やバリエーションが豊かになっていけたらいいな、と思います。(注:ヒヤリングは語学力の始まりです。その正しいスタイルをキープしながら、今後は「出力」もいっそう意識しましょう。それと、レッスン中いつもイキイキしている様子を見ると、好奇心を持って「あれもこれも知りたい!」気持ちさえあれば、勉強はやめられないですね!)





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