グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

アオハダトンボの翅の色

2009年07月06日 20時25分58秒 | 自然観察
昨日の午後、アオハダトンボの観察に桃ノ木川へ。


オス




アオハダトンボ♂の美しい翅の色は「構造色」という仕組みで発色しています。
構造色とは塗料のような発色の仕方ではなく、微細な構造で光が干渉することにより色づいて見える現象です。CDやシャボン玉が、それ自体には色がついていないのに、虹色に見えるのが構造色の身近な例です。
鳥や昆虫など生物の美しい色は構造色によるものが色々と知られています。
タマムシ、コガネムシ、オオゴマダラの蛹などの金属光沢やクジャクやカワセミの羽の色、また世界一美しいと言われるモルフォチョウの翅の色なども構造色によるものです。

オス




メス




アオハダトンボの場合、メスやオスの未成熟個体の翅には青い輝きはありません。
アオハダトンボの成熟したオスは繁殖のためになわばりを作ります。なわばりの主は、なわばり内に入ってきたメスに対しては求愛を、オスに対しては攻撃を仕掛けます。このときに相手を見分けるシグナルになっているのが、翅の色です。
オスは自分と同じ青色の翅の個体に対しては攻撃行動を示し、茶色みがかった翅のメスの対してはディスプレイをします。
アオハダトンボの美しく輝く青い羽根は、成熟したオスの印、大人の男の色気ってところでしょうか。
私も大人の男ですが、発散させているのはオヤジ臭だけでございます。トホホホ・・・

ハグロトンボ


ヤブガラシの花が咲き、虫が集まっていました。
ヤブガラシは荒れ地などにみられ、“貧乏カズラ”などと呼ばれることもあるようですが、私はこの花が好きです。ヤブガラシが咲き出すと夏が来たなぁと感じます。

セグロアシナガバチ

ミツバチもヤブガラシで吸蜜していました。小さな小さな花ですが、意外に蜜が美味しいのかも知れません。

コガネグモ

普通種だと思っていたのですが、調べてみたら群馬県動物レッドリストでは絶滅危惧I類に指定されていました。

アマガエル ゲロゲロ