本の「新参者」を先に読み終わりました。
いや、これ最後にどんときますよ。
ドラマが同じラストでいくのか変わるのか、判りませんからあまり話さないですが、いや、結構「こそかっ」ってところに真犯人はいます。
少なくとも原作は。
っていうか、どこで最初に犯人が出てきたか判らなくなってて、いわゆる正統派のミステリーとは違うんですよね。
でもこの手法がいつの間に出てきたのだろうと思う。
読み始めるまで気づかなかったんですが、これ、元々は連載ものなんですね。
いつ頃なんだろうな。正確な呼び名は忘れたんですが、連載って2通りあった。
普通の最初から順番に事件を紐解いていく連載か、同じ主人公でも短編で読みきり。
これが月刊誌に小説が発表される時の普通の連載の形だったと思うのです。
それが、連作連載って言うのかな。従来の連載と違う形が出てきた。
毎月連載するわけじゃなく、飛び飛びで連載する。主人公は同じ。ストーリーも続き物。でも連載。そんな感じだったかな。
従来の連載の方を破る連載が出てきた。当時としては冒険的な試みで、いろいろ意見も多かったように覚えていますが…。
私はミステリーって正統派の方を読むことが多く…従来の最初から犯人だけを探していく話ですね。その合間でユーモアがあったり、ほろりとさせたりはします。けれど主軸は犯人追跡から離れない。
最近、ミステリーといってもそうでない形式が出てきてるなと思います。
最初に事件は起きてるんですが一見関係のない話が続き、気がつけば謎解きが始まっている。
そういう感じ。
ミステリーの形が知らん内に変わってきていたな。
東野圭吾さんはベテランの域の方ですが、主に読んでいたのはデビュー作の頃でしたから、まだ型破りのことはされていませんでした。
ドラマがどういう結末を迎えるかわかりませんが、ドラマはあくまで従来の犯人探しを軸に構成されてるようですから…。
余計なことは言わずに。
小説を先に読むもよし。ドラマを先に見るもよし。
違う「新参者」の世界観を楽しむことになると思います。
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