一部の凶悪犯罪に関して時効が変わった。
確か25年に伸びたというのは覚えていた。
ある事件があった。16年前のことだ。大学生のご子息が見ず知らずの人間によって襲われ、生命を落とした。当然殺人事件として捜査がされる。
以前の殺人事件の時効は15年であった。しかし問題定義がされ、時効が25年に伸びた。
それが更に2010年に時効が撤廃した。それまでに起きた事件でまだ時効を迎えていないもの、これから起こる事件に関しては時効は存在しないのだ。
しかし、この夫妻にとって、これは大きな問題だった。
息子を殺した犯人はなんとしてもしても捕まってほしい。けれど起きた時期が微妙だっただけに、同じように子どもや親を殺されても、この撤廃前に時効を迎えてしまった事件は、それに該当せず、時効が成立してしまう。
これでは
法改正前に発生した息子の事件にまでさかのぼって適用するのは、法の平等に反するのでは
という思いがずっとあったらしい。
だからここへきて、思いがけない決断をした。
捜査の打ち切りを申し出たのだ。
夫妻にとって大きな決断だ。しかしもう捕まらない方々のことを考えると…となってしまうらしい。
警察はこのまま捜査を続けていく方針だそうだが、時効制度に再び大きな疑問が投げかけられた問題だ。
確か25年に伸びたというのは覚えていた。
ある事件があった。16年前のことだ。大学生のご子息が見ず知らずの人間によって襲われ、生命を落とした。当然殺人事件として捜査がされる。
以前の殺人事件の時効は15年であった。しかし問題定義がされ、時効が25年に伸びた。
それが更に2010年に時効が撤廃した。それまでに起きた事件でまだ時効を迎えていないもの、これから起こる事件に関しては時効は存在しないのだ。
しかし、この夫妻にとって、これは大きな問題だった。
息子を殺した犯人はなんとしてもしても捕まってほしい。けれど起きた時期が微妙だっただけに、同じように子どもや親を殺されても、この撤廃前に時効を迎えてしまった事件は、それに該当せず、時効が成立してしまう。
これでは
法改正前に発生した息子の事件にまでさかのぼって適用するのは、法の平等に反するのでは
という思いがずっとあったらしい。
だからここへきて、思いがけない決断をした。
捜査の打ち切りを申し出たのだ。
夫妻にとって大きな決断だ。しかしもう捕まらない方々のことを考えると…となってしまうらしい。
警察はこのまま捜査を続けていく方針だそうだが、時効制度に再び大きな疑問が投げかけられた問題だ。