フランスの露と消えたマリー・アントワネットの息子、ルイシャルル

2013-02-01 15:00:00 | 日記風
 これが、いろいろ、言われてるのよ。タンプル塔に幽閉されていたが、実はすり替えられて、他で生きている。

 そうとしか思えない者まで現れて、死後もブルボンの名を墓に刻んでいる。

 しかし近代科学は恐ろしいものだ。


 ツタンカーメンが誰の子かDNAでミイラから判定されたニュースが流れたのが、去年のこと。

 3000年前の人よ。紀元前の人でも何かが残ってれば判ってしまう。

 そこまできてるのよ。

 だったら、たかがフランス革命時のDNA鑑定ができないわけがない。

 そしてできた。

 ルイシャルルの心臓は王家の習慣にのっ取り、心臓が保存されている。ただワインで保存されているなど、保存状態はけしていいと言えない。
 ルイ16世のDNAが取れるものはとても少なく、マリー・アントワネットから、親子鑑定をされた。

 ルイシャルルが幽閉されたまま亡くなったは11歳の時だが、そこにいたのは、身長が15,6歳の少年と思われる大きさで、足などにできものもできていて、とても人とは言えないくらい汚らしい姿の少年だったと言われている。

 この15,6歳にしか見えない少年というのが、すり替え説に拍車をかけることになってしまった。

 しかし母から子へしか伝わらないミトコンドリアの存在では、この15,6歳と思われた少年とそれが合致したそうだ。

 つまりルイシャルルは11歳で誰に還り見られずこともなく、病に侵されその治療をされることなく亡くなっていたという結論になったそうだ。

 まあ、心臓が偽物であれば、また違った話になるかもしれないが…。

 
 ただ、マリー・アントワネットと血が繋がっていることは確かだから…候補者は絞られる。偽物と呼ぶ方が難しいかもしれない。

 でもなんでそんな大きくなっちゃったのかしら?元々そういうタイプだったのかしら?普通、実際より小さいと言うなら信憑性もありそうなものだが、実年齢よりも大きいとなると…みんな疑惑を持っちゃうのよね。

 光に当たらないと大きくなるのかしら?動きが制限されてるからとか?

 普通逆のような気がするが…。

 食べ物だって最低限しか与えられていなかっただろうし…。


 歴史はときたまそういういたずらをするのだろうか。

 どうであれ、11歳で、本人には何の罪もなく、親や先祖の因果が子に報う形で幽閉されたまま亡くなったルイシャルルの心が安らかであるように…、祈りたいだけだ。

ガラスの仮面 一人きりの舞台

2013-02-01 12:30:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 小野寺の策略で、1人で舞台に立つ決心をしたマヤ。

 大幅な台本の変更はあったものの、1時間45分の舞台を、劇団一角獣に影から支えられながらやり通す。

 そこへ、またあの小野寺だ。

 お客の投票では1位だったのに、演劇精神を著しく穢したなぞとぬかしおって、ついに審査対象から外してしまう。

 優勝できなければ、劇団の研究所は取り上げられてしまう。

 それでも負けるマヤたちではない。今の運命を受け入れて、新たなスタートを切ろうとする。


 しかしここまで小野寺がするのは、マヤの才能に気付いているからであり、たった1年で、それだけの時間、1人舞台を貫くまでに成長を遂げたマヤへの脅威だ。

 これは姫川亜弓もまた感じている。

 よほど演技力のある役者でもない限り、効果音や照明だけで、舞台を演じ切ることはできない。

 なにより、即興で、何の打ち合わせもない、襲われるシーンを一角獣が裏で上手く仕込んでくれているのに反応している。

 お芝居を始めて1年少しの少女にできる芸当ではない。

 内なる何かが呼びさまされてるか。

 漫画ってことだよな。


 1年に演劇を始める人数は50人とももっととも言われる。(1つ養成所で)しかし10年後続けているのは、この中に1人いるかいないかだ。

 マヤは必ずその人数に残る一人であり、歴史に名を残せる役者だろう。

 紅天女が演じられなくても。



 演じられなくても残ると思うけどね。これが実話だったら。