不思議なんだけど、あんな内戦状態を迎えるくらいなら、トンマン女王が王女だから、副君(ふぐん)として婿を迎えようという話の時に、何故、ミシルはピダムを押さなかったのだろう?
わが子であり、トンマンとは異母兄になるが〈違うわ、トンマンの兄か何かの間との子なんだわ。だとするるといとこですね。貴族と王族の血を引いている。だったら立派に資格があった。この時代近親婚と言っても大した問題ではないらしいし。
ピダムにとってもどうせトンマンに惚れてるし、トンマンは戸惑っても他の者よりもしかしたたらいいかもしれない。ミシルの力が強くなることにも繋がるが。
そうなのよ。副君だけど、時期王なら、ミシルは国母になれる。それなら、文句はないんではないか?
けれどそれをけしてしない。
1度捨てた子だから?
とりあえず、自分が最高位に就くことが先で息子はあくまでそのあとを引き継ぐ存在でなければ彼女のプライドが許さないのか?
今のままだと息子に地位を引き上げてもらうことになるし、血統主義だから、あくまで本来の国母はトンマンの母・マヤになってしまうのかもしれない。それだと地位としては高くない。
何故、遊山に連れて行ったり、殺せとチュンチュについてきた男に指示を出しても、ピダムを最終兵器として使わないのか?
ミシルは常に、全身全霊、生命がけで戦ってきたと言った。それならば生命がけで産んだ子が、王妃に導いてくれなかったら失敗した作戦だから使いたくないのか?
もしかして、ミシルにとってピダムは初めての子ではなかったのか?
さすがにそこまで、ミシルが腐っていない証拠というのがピダムなのか?
ミシルはよこしまな思いを抱きながら、やはり新羅を愛し、統一してきたのだろうか。
その思いあらばこそ、人脈を築き、今の地位を作ったのか。それゆえ今になってもついてくる兵がいるということだろうか?
人一倍人の愛を求めるピダムにとって、チヌン大帝のミシルを殺せという命令はどんなにしても渡せないだろう。わが母も手にかけられないだろう。
産んで捨てられて、それでもどうしても彼はミシルを売れないだろう。
やはり1番この中で哀れな運命を背負っているということか。
そして、意外とミシルにもう1度自力でのし上がりたいと火を付けたのは、トンマンでもなくチュンチュでもなく、トンマンと同じくらいの年に産んだ、ピダムだったのかもしれない。
だったら、ピダムはミシルにとっての起爆剤の役割を果たしているわけか。
わが子であり、トンマンとは異母兄になるが〈違うわ、トンマンの兄か何かの間との子なんだわ。だとするるといとこですね。貴族と王族の血を引いている。だったら立派に資格があった。この時代近親婚と言っても大した問題ではないらしいし。
ピダムにとってもどうせトンマンに惚れてるし、トンマンは戸惑っても他の者よりもしかしたたらいいかもしれない。ミシルの力が強くなることにも繋がるが。
そうなのよ。副君だけど、時期王なら、ミシルは国母になれる。それなら、文句はないんではないか?
けれどそれをけしてしない。
1度捨てた子だから?
とりあえず、自分が最高位に就くことが先で息子はあくまでそのあとを引き継ぐ存在でなければ彼女のプライドが許さないのか?
今のままだと息子に地位を引き上げてもらうことになるし、血統主義だから、あくまで本来の国母はトンマンの母・マヤになってしまうのかもしれない。それだと地位としては高くない。
何故、遊山に連れて行ったり、殺せとチュンチュについてきた男に指示を出しても、ピダムを最終兵器として使わないのか?
ミシルは常に、全身全霊、生命がけで戦ってきたと言った。それならば生命がけで産んだ子が、王妃に導いてくれなかったら失敗した作戦だから使いたくないのか?
もしかして、ミシルにとってピダムは初めての子ではなかったのか?
さすがにそこまで、ミシルが腐っていない証拠というのがピダムなのか?
ミシルはよこしまな思いを抱きながら、やはり新羅を愛し、統一してきたのだろうか。
その思いあらばこそ、人脈を築き、今の地位を作ったのか。それゆえ今になってもついてくる兵がいるということだろうか?
人一倍人の愛を求めるピダムにとって、チヌン大帝のミシルを殺せという命令はどんなにしても渡せないだろう。わが母も手にかけられないだろう。
産んで捨てられて、それでもどうしても彼はミシルを売れないだろう。
やはり1番この中で哀れな運命を背負っているということか。
そして、意外とミシルにもう1度自力でのし上がりたいと火を付けたのは、トンマンでもなくチュンチュでもなく、トンマンと同じくらいの年に産んだ、ピダムだったのかもしれない。
だったら、ピダムはミシルにとっての起爆剤の役割を果たしているわけか。