老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

酔芙蓉

2023-10-06 04:31:05 | 老人日記
       

艶麗な花は美女にたとえられる。
美人薄命一日花である。

   ❁     枝ぶりの日ごとにかはる芙蓉かな    芭蕉

歳時記で芙蓉の句をさがす。
色々の歳時記で調べたら芭蕉の句が一番に的を得て良い句感じた。
良し悪しの句の鑑賞をやれるほど勉強不足の私には無理。

        
    

買物に行くのに普段は通らぬ道を歩いた。
直ぐ近くの家に酔芙蓉が咲いていた。
気付かなかったのは、ちょうど咲いているいる時に通り合わさなかったのだろう。

妖艶と称されているとは、、、実感とし、観た瞬間に楊貴妃を想像した。
芙蓉の雪の吹雪して、、、と古い校歌の出だしとして愛唱をされてもいる。
心根をうつ花かもにれぬ。  

     ❁     存へて浮世よろしも酔芙蓉    森澄雄

     ❁     酔芙蓉ドミノ倒しに老い痴らふ    文挟夫佐恵

ドミノ倒しは良かったな(笑)


     🐦    西洋人形飾る出窓や酔芙蓉
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道祖神

2023-10-03 22:42:43 | 老人日記
     



⦅道祖神は村境や峠などの路傍にあって外来の疫病や悪霊を防ぐ神。あるいは縁結びの神、旅行安全かの神、子供と親しい神とされている。⦆

NHKの旅番組で、火野正平さんが自転車で全国を一周をしているのがある。
たまたま、行く先々で出会った道祖神や古い伝承の残る古刹や民間信仰の野に祀られた佛さまの特集番組を観た。

      

それを見て、近くの四国民家博物館に道祖神が祀られているのを想い出し急にお会いしたくなった。

屋島の麓にある四国村へ行く。
農村歌舞伎の舞台で催された5月の雅楽の演奏会以来の訪れ。

山麓にある、この場所は坂が多い。
家ごもりをしていた身には試歩としても無理ではないかと懸念しつつ、道祖神の祀られてる場所まで杖を頼りに登る。

右の膝ががくがくする。少し痛みも感じるが鄙びた山径の先に道祖神を見つけた時は喜ばしかった。

      

人手が足らず整理の行き届いていない山の辺の径が、それが自然のまま風情を醸し出している。

竹藪のさやぐ音、小径を覆っている落ち葉、こんなに良い場所がほんの14~5歩けばある。
何んと勿体ない宝の持ち腐れの私の生活。

      


足に負担をかけぬように、せめて一週間に一度くらいは、ここを利用せねばと、秋になって健康を取り戻しつつあることに感謝、感謝。


     🍂    薄紅葉水音鳴れど見えぬ谿

     🌲    竹を伐る音突としてそれつきり

     🐦    うどん屋は古い藁葺屋根小鳥来る

     🕸     赤と白二本きりのまんじゅしゃげ

     📷     朝露を踏み北向観音拝みに

昔、別所温泉で泊まった。
朝早く起きて北向観音を拝みに行った。
その途中の道端で出会った道祖神を見てから、道祖神が気にかかる始まりだ。


      
      


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