Sometime Somewhere

気ままに撮った花々を、気ままにアップしています。
お越しくださった際、足跡を残してくださるとうれしいです。

初秋の鎌倉(2)  英勝寺

2014-10-08 20:51:11 | 鎌倉

                          
鎌倉・扇ヶ谷にある英勝寺は、初春の梅、春の枝垂れ桜、初夏の白藤、そして秋は彼岸花と他の寺社に同じく花の寺として知られています。
また、鎌倉唯一の尼寺ということでも知られています。


まだ彼岸花はまばらで、今年はあまり期待ができないのではないかと思ったのですが、9/22に両親を伴って再訪したときは、見事に咲いていました。
9/22のときの彼岸花は、後日アップをしますので、少しお持ちください。


夏の終わりから秋にかけて楽しませてくれる「ヨウシュヤマゴボウ」、明治のはじめに渡来した北アメリカ原産の帰化植物です。
大きな株が境内の奥まったところに生えていました。
昔、夏休みの宿題で、紅紫色に熟した実で色染めをした思い出をもっておられる方も多いと思います。
実の色の鮮やかさに目を惹かれますが、小さな赤みを帯びた白色の花は繊細でとてもきれいです。




【上段 / ノシラン(熨斗蘭)】
あまり手を加えておられないのか、ヨウシュヤマゴボウの傍に、大きく育った株がたくさんの花を付けていました。
石段を上がった境内の奥、竹林の中にも大きい株が生えていました。
ユリ科ジャノヒゲ属で、海岸近くの林のなかに生える多年草です。
鎌倉のお寺の境内では、よく目にします。でも、これほど大きな株にはなかなか…
花は白色(または淡い紫色)で、下向きに咲いているため、膝と肘を地面に付いたスタイルでの撮影となります。
花が終わると、濃い青色の種子をつけ、とてもきれいです。
【下段 / ヤブラン(藪蘭)】
鎌倉では前述のノシランよりも普通に見ることができるユリ科ヤブラン属の多年草です。
和名は、藪に生え、葉がランの葉に似ていることから付いたそうです。
花は4ミリ程度の淡紫色でかわいいです。花後の果実は種子が露出し、直径は6~7ミリ、画像の葉まだ濃緑色ですが、もうしばらくすると黒紫色になります。


英勝寺から駅に向かう途中の民家の垣根に「トキリマメ」がたくさん絡みついていました。
マメ科タンキリマメ属、ツル性の多年草です。
はじめてこの植物を知ったのは、もう10年以上前、神奈川県立大船植物園で林の子さんに教えていただいた時です。
豆果は長楕円形で、なかに種子が2個入っており、豆果が割れて黒い種子が飛び出した様子が左の画像です。こんなにたくさんの種子をつけているのを見たのは、はじめてです。

                         
                  英勝寺山門脇で咲いていた「カリガネソウ」

                                           ( 撮影日:2014年9月15日 )

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