Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

意識の乖離

2009-01-14 | 想い・雑感
癌に対して最後まで戦うか否か
などの質問に対する回答から
患者と医師との間に意識の乖離が大きいとの
報告がニュースで流れていた
その質問に対する答えがかい離するのは
見る方向が違うからある意味当然である
そしておそらく
癌患者自身と
癌を患っていない人との間でも
かなりの乖離があるものと思われる

たとえば
末期癌 それもかなり体力が落ちてきた人に対して抗がん剤治療を行うことは
副作用ばかりが前面に出て
効果は認められず
結局苦しめるだけという現実がある場合
医師は それでも戦えとは言えない
でも患者が強くそれを望むなら
注意深く 遠慮がちに薬を使用することもある
戦う患者さんはもしかしたらという思いから
治療を継続することを望む
それは良いとか悪いとかではなく
生き方であり
それは当然尊重するべきことである

報道を見ていると
患者と医師との隙間風が強調されているように感じるが
現場では意見を述べあい
タッグを組んで治療に取り組んでいることが多いことを
忘れてほしくない

医師から最後まで戦えとは言えない
でも戦いたいと患者さんが言えば
よく話し合ってどう戦うかを決めていくのだ

ちょっとずれるが
実生活でも
ある人から見ると そこまで頑張らなくても…と思うようなことを
当人はどこまでも頑張り通したいと思う

そこには意見のかい離があるわけだが
ある人と当人が協力できないということを意味しているわけではない

患者と医師に意見の乖離があっても
十分協力関係を構築できるのである