Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

潰瘍治療 様変わり

2009-10-16 | 想い・雑感

胃潰瘍の治療は
この30年で激変

胃の手術のかなりの部分は
胃潰瘍に対する手術だった時代

H2ブロッカーで胃酸をかなりコントロールできるようになった時代

プロトンポンプ阻害剤で胃酸分泌を強力に抑えられるようになった時代

そしてピロリ菌をやっつけることによって
難治性の潰瘍が治りうるようになった現代

本当に様変わり

この時代にもし夏目漱石が生きていたら
修善寺の大患も
50年で生涯を閉じることもなかったでしょうね

漱石と言えば
その脳が標本として東大に保存されていることは有名ですが
同時に保存されたという胃はいまどうなっているのでしょうか
あるならどのような潰瘍や潰瘍瘢痕があるのか
見てみたい

紙のような皮膚

2009-10-16 | 想い・雑感

ステロイドを服用し続ける必要のある病気がある
潰瘍性大腸炎も多くの場合そうである
その炎症を抑えるためのミラクルドラッグであるステロイドには
様々な副作用があるが
そのひとつに皮膚の委縮というのがある

潰瘍性大腸炎はなるべく薬の治療を行っていくのが基本だが
中には手術が必要となる場合がある
そんな時皮膚にメスを入れると
なんの抵抗もなく皮膚が切れる
皮膚が本当に薄くなっているのだ

その皮膚の薄さに
それまでの闘病期間の長さと
治療のストレスを思う