Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

希望?

2011-11-09 | 想い・雑感
希望が少しでも持てるような説明をしてほしい

医療の現場で
なかなか厳しい病状について説明をする際の注意として
このような指針を示す人がいる

物はいいようだから
お説ごもっとも
あまりショックを与えないように説明しましょうと考え
気をつけてお話をする

でもちょっと待って
少しでも持ちたい「希望」というのは何?

もし生がまだまだ継続しますよ
という意味の希望ならば
どこかで必ずその希望は通らなくなる
必ず死はやってくる

それでも生への希望を語れというのなら
ごまかし続けろというのと同義になってしまう

遠からず死を迎えるとわかった上で
安心が得られるならばその心のありようこそ目指すべき理想だろう
ごまかしの希望なんていらないだろう

でもその理想に導く役割を医師のみに求めるのは当然無理

どのような死生観を持つか
というのは個々が生きていく中で築き上げるものだが
そんなもの医師だってなかなか築けない