Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

肝硬変

2012-10-30 | 医療・病気・いのち
肝硬変を伴っている方の消化器癌手術は気を使う

タンパク合成能が落ちているので
縫合不全などを起こす可能性が少し高くなる

門脈血の流れが滞っているため
消化管からの静脈が腫れあがり
ちょっとした事で出血量が多くなりやすい

術後腹水のコントロールが難しくなったり
肝性昏睡に陥ったりする危険性がある

肝硬変自体が寿命を決定する因子となる可能性があり
癌の根治性をどこまで追及するかは
肝硬変の状態と癌の進行度を天秤にかけ判断しなければならない

などなど
考えなくてはならないことが
多くなる

手術するかしないかも含め
患者さんと良く相談して
治療方針を決めていくが
肝臓の予備能力というものを
完璧に判断する方法というのがないので
なかなか難しい

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