Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

六君子湯 (ごろ寝漢方㉘)

2020-04-15 | ごろ寝漢方

 食欲がなくて疲れている、という人に六君子湯(りっくんしとう)を処方します。漢方の胃薬といってもよいでしょう。長く飲んでいると、食欲が少しずつ出てきて、元気になることがあります。気分が前向きになったり、体が丈夫になったりということもあります。人参は体を元気にしてくれる生薬の代表選手で、六君子湯にも含まれています。また食欲に関係する物質が含まれていることも解明されています。どうも食欲がないなぁというとき、試してみてもよいと思います。

 

保険適応病名は次の通りです。

胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性
で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐。

 

《処方語呂合わせ》人参(にんじん)蒼朮(そうじゅつ)大棗(たいそう)陳皮(ちんぴ)半夏(はんげ)茯苓(ぶくりょう)生姜(しょうきょう)甘草(かんぞう)

◎ 六君子の仁術・大悲に反復共感

六人の君子(六君子湯)がおられ、それぞれが仁(人参)にあつく、術(蒼朮)が優れ、菩薩のような大(大棗)悲(陳皮)をお持ちだ。私たちは繰り返し、反(半夏)復(茯苓)してそのありように共(生姜)感(甘草)する。

 

 四君子湯+陳皮、半夏 としたほうがわかりやすいかもしれません。

 私は、四君子湯は「君子の仁(人参)術(蒼朮)に感(甘草)服(茯苓)して大(大棗)笑(生姜)」と覚えています。そのうえでそれに陳皮と半夏という消化機能を高めるような生薬が追加されている、というほうが覚えやすければこちらでどうぞ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。