個人を英語では individual
英単語は接頭語、接尾語、語幹などをちょくちょく見るのだが
漢方に興味を持ってから
この単語はなかなか味わい深いと勝手に思っている
in は言葉の意味を否定する接頭語
英語を習うとこれはみんな教えてもらう
とくに私の世代では同じみの’007シリーズの英語タイトル
mission impossible (不可能な作戦?)
のimも否定だからimpossibleは可能ではない⇒不可能などと習った
divideは分割する
それでindividualはもう分割できないということで個人
西洋医学はこの分割できない存在を
どこまでも分割 分析して原因を突き止めようとする
それをもとに治療方法を模索していくわけだ
医学に限らず分析によって科学は進歩してきた
一方漢方の世界は
個人はどこまでもindividual
分けようなどとせず一人の人間全体を見て不調の対処法を考えてきた
そして全体で調子よくする生薬の組み合わせを探り
こんな時にはこの処方がよさそうだというのを年月をかけて積み上げてきた
なんだかindividualの言葉を見るとそれぞれの医学体系の特徴を
感じることができると思いませんか
物事を見るには多面的に見たほうが良い場合が多い
科学の目 東洋の知恵を包含した目
その両方で見たほうがなんだかいいことありそうだし
私はそのようにできたらいいなぁと思っている