Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

天涯孤独

2007-01-12 | 医療・病気・いのち
手術を行う前に
手術の必要性 方法 危険性 
などを説明する

説明の際には
本人はもちろん 身近な方にも一緒に来ていただく

来られる方は
多くの場合 親 配偶者 子供 親戚 など
身内の方となる

しかし時に身内の方がいない場合もある

先日手術を受けた方は
中学時代からの友人が来られた

天涯孤独とご本人が言われるように
両親は随分小さいころからいないし
配偶者も子供も兄弟もいない

様々な不安
 病気 手術 生活 そして命 に対する不安

それらを少しでも軽くしてくれる身近な人間のいない孤独

その孤独を私がどうこうする事はできないが
少しでも病気に対する不安は
和らげられるように 努めたい

ちょっと不安かな

2007-01-11 | 想い・雑感
人に喜んでもらえると
自分もうれしくなる
何かを人にしてあげたというより
することによって自分自身が幸せをもらっているのだ

結果として人の役に立つことはうれしいことだが
人の役に立つことを強制されたくはない
人の 世間の 社会の 役に立つことを強制する世の中は
決して幸せではない

価値観 人生観は 皆違う
役に立つという内容も みな 違うはず

それを画一的に強制してくる社会は
柔軟性の欠けた
危険な社会に違いない

「美しい国」
という内容がよくわからない
空疎な言葉を繰り返すのを見ていると
その言葉を通して 何かを強制してくるような
恐怖と違和感を感じる

美しさとは対極にある
醜聞を量産してくる内閣の面々をみていると
なおさらである

この人たち 大丈夫?

あじわい

2007-01-08 | 想い・雑感
若さ イコール 善

というような発想 やめてくれ

善と悪などという
単純な二分法はやめてくれ

年を重ねることの多面性を見よ

善いものでもなければ 悪いものでもない

ただ 重ねる齢を味わえれば ありがたい

成長

2007-01-08 | 想い・雑感
この世に生まれると
日々 己は 変化していく

若いころはそれを成長という

あるころから その変化を
老化 と呼び始める

どちらも死に向かう変化であることには変わらないのに
呼び方が変わる

変える必要ないじゃないか
死ぬまで成長
人として成長
天に向かって成長

そんなふうに考え
生きて生きたいね

明日へ

2007-01-06 | 医療・病気・いのち
明日はまたやってくると思って
今日を過ごす

明日を信じて
今日を生きる

事故や急病で明日が来ない可能性を
頭の片隅で意識する瞬間はあっても
そんなことばかりを考えていては
今を生きることができない

明日 そして未来につながる思いを胸に抱けるからこそ
今日を生き抜くことができる

闘病記などで 人生の終焉が見え隠れする時期

それでも私は生きていく
希望を持って生きている

と表明できる強さをみると
逆に 希望がなければ生きていくことができない
人間の悲しさを感じる

癌の末期
いろいろな治療を行っても
病勢の進行を食い止める術がなくなったとき
何に希望を持って生きることができるのだろうか
どのようにすれば支えることが 支えられることができるのだろうか

速っ!

2007-01-04 | 想い・雑感
 昨年の1月4日にブログに関する新書を購入し、少し読んだところで、その日のうちにこのブログを開設して1年。

 悲しいほど速いこの時の流れに、棹さすことはできないのだろうか。

 ブログという形態のおかげで、これまで三日坊主で終わっていた日記が、何とか一年続いたのはびっくりだが、ネット上にわざわざ公開する必要があるのかどうかと、疑問を感じる今日この頃。もっと医療に関する情報を発信するつもりだったのだが、いまひとつ・・・。

頑張る

2007-01-03 | 想い・雑感
昔は頑張るという言葉がわりと好きだった
精神力で何となることが多いと思っていた

次第に 頑張れ と
言うのも 言われるのも 好きでなくなった

世の中
本人が意識するしないに関わらず
頑張ってしまっていることが多い

頑なにピーンと緊張するより
体の力を抜き 周りを見回す余裕を持って生きることの方が必要だ

特に鬱状態になっている人というのは
頑張りすぎて 心のエネルギーが枯渇していることが多いのだから
安易に 頑張れ などと声をかけてはいけない
その一言が 自殺へ追い込むこともあるのだ

また 入院している人にも 
頑張れなんて気安く声をかけないで欲しい
十分頑張っているのだから

肩の力を抜こう
首を回そう
ゆっくり大きな息をしよう
きれいな音楽を聴こう
身の回りにある自然の変化に敏感になろう
まじめに 
でも 気楽に行こう

自動運転

2007-01-03 | 想い・雑感
手首の親指側を触ると
動脈の拍動を触れる
心臓が血液を規則的に送り出してくれている

この拍動が止まれば
この肉体は滅びる

こんな大切な体の働きを
自分の意志でコントロールできない

自分の体を自分の指令で動かしていると思いがちだが
ほとんどの働きは 肉体そのものが自動運転してくれている

我々が自己と思っている意識の働きなんて
大したことないんだ

年を越す

2007-01-02 | 想い・雑感
寒いのは苦手だが
外に出たときに肌を包む つめたさは好きだ

皮膚や体が きゅっと締まり
精神にも軽く一撃を加えてくれる

時が素早く流れ去っていくのは少し悲しいが
年越しの空気は好きだ

心を鎮めてその時をまたぐと
生への感謝と 柔らかな希望が湧いてくる

価値判断

2007-01-01 | 想い・雑感
競争社会というのは
他者と比べて 自分が少しでも上位にいることを目指す社会
極めて相対的な価値基準

他と変わったことをして目立ちたい
これも全く持って相対的 価値判断

紅白歌合戦のOZUMAの場面をたまたま見た
びっくりした
でもOZUMAとしても
ただ目立ちたいという単純な動機から
あのような 表現をしたのなら
つまり他者と相対的に見て違いがあるというところで勝負しているのなら
今の日本でそれを非難できる人がどれほどいるのだろうか

人より裕福になりたい
人よりおいしい物を食べたい
人より良い物を着たい
人より良い車に乗りたい
人よりお金持ちになりたい


相対的なものに価値を置いて生活している限り
OZUMAを非難する資格はない

絶対的な物を見つめて生きていかない限りは


一里塚

2007-01-01 | 
正月
一年何とか過ぎました
身近な別れがありました
欠礼の挨拶状を 例年より多く受け取りました
患者さんも何人か見送りました

年を経るに従い
あと何回正月を迎えられるのかなあ
というのが実感として迫って来ますね

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門松は冥土の旅の一里塚  めでたくもあり  めでたくもなし (一休宗純)