Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

呼吸困難

2007-09-06 | 医療・病気・いのち
息ができない
という状況は恐怖である

素潜りをしていて
息が苦しくなって
浮上しようとすると
海面までが
予想以上に遠く感じることがある

必死で海面を目指し
やっと顔が空気に触れたとき
思いっきり大きな息をする
場合によると間に合わずに
気を失うこともあるらしい

窒息死というのは
死にいたるまでの
苦しさと恐怖が著しい死に方の一つだろう

肺がんや
他の癌でも肺や胸膜に転移したものは
終末期に呼吸困難を引き起こすことがある
それもじわじわとやってくる呼吸困難である
この苦しさを取りのぞくのは
痛みをコントロールすることより
はるかに難しい

その苦しさの中
本人はもう頑張れないと思い
家族は苦しみを見るのがつらくなり
意識を取ってあげることを望む

実際
眠らせてあげること以外
苦しみを取り除く術が
ないことも多い

あした

2007-09-05 | 想い・雑感
未来を信じて生きる
今日よりちょっぴりいい明日が来ることを
期待して生きる

しかしいつかやってくる
明日が来さえすればいい
と思う日が

今日よりマシでなくても
いや 今日より少しくらい酷い日でも
とにかく明日が在ればよい
と思う日が

そしてついには
もう明日はいらない
と思う日もやってくるのだろうか

みな兄弟

2007-09-04 | 想い・雑感
日本の宇宙物理学者の95%は
ビッグバン理論を支持しているという
実験 観察 理論 計算などから
深く思考しその理論の正しさを実感しているのだろう

しかし素人にとっては
何言ってんの?という世界に見える

この宇宙は
空間的広がりも 時間も存在しないところから
ビッグバンと呼ぶ大爆発がおきたところから始まった…???????
そのごく初期は高温 高熱 高密度の状態で
素粒子が飛び回り分子構造もなかった…

そんなこと言われても
意味不明である

ただ
人間 生物 地球 月 太陽 銀河 宇宙 
のすべてが
一つの集合から生成誕生してきたというのは
なかなか面白い感覚である

人類は皆兄弟!
などという発想はまだまだ小さい小さい という感じである

人類は他の生命 地球 太陽に生かされているという発想を更に広げ
宇宙に生かされている というところまで思う必要が出てくる

逆に自分自身は 宇宙そのものだ という発想にもなってくる

うーーーん
Big Bang!
頭が破裂しそう

父子

2007-09-03 | 想い・雑感
自分の最後を予感するようになったとき
自分がどうしてももう一度会いたいと思う人はだれか

それは それまでの人生が反映されるものであろう

その人の場合は
離れて生活していると言うこともあるのだろうが
東京で生活している息子だったようだ

術後2年ほどして
癌の再発を認めた
上昇する腫瘍マーカーをにらみつつ
主たる抗癌剤を使用し
CPT-11とシスプラチンの組み合わせで
一旦正常値まで戻った
その状態がしばらく続いたが
やはり再上昇に転じ
抗癌剤使用開始から1年2ヶ月経過した頃から
がくっと全身状態が低下した

なんとか通院で治療を続けていたが
ある金曜日の朝
本人から入院を希望する電話があった

入院して数日後
やや混迷した意識の中で
繰り返し呼ぶのは
息子の名前だそうだ

うわごとを聞くと
これまでの人生を回想しているようだと奥さんは言う
元気な頃の息子との一コマを
想い出しているのだろうか

旅立とうとするときに
家族が心から寄り添う

これまでのその方の生き様が
在り様が
人柄が
そこに集約されている

息子として
時には父親に反発したこともあるだろう
しかしやはり父として 男として 人間として認め
父親に対し深い愛情を持った息子
そんな関係になれたのは
父親 母親 兄弟 その他多くの縁に恵まれたからであろう

有り難き縁である

高跳び

2007-09-03 | 想い・雑感
踏み切りの後
美しいフォームで
スローモーションの如く
バーを越え
マットに落ちる

世界陸上には全く興味がなかったのだが
たまたま見た
女子走り高跳びの映像に引き込まれた

銀メダルのロシア チチェロワ

自己の身長の34cm上を飛んだ
イタリア ディマルティーノ
とともに強く印象に残った

2007-09-03 | 想い・雑感
即刻退場
レッドカード

ネットで知り合い
お金目的で
若き女性を拉致殺害した3人

その短絡性
思慮分別の無さ
残忍さ

死刑判決が出るには
殺害した人数が影響すると聞いたことがあるが
一人といえども
この三人は可及的速やかに
死刑を確定し 執行してもらいたいと思う

この三人は
さらに次の犯行も計画していたと聞く
実際に自分の手で人を殺していて
その手に殺人の感覚が残っているであろうに
次の殺人を考えられるなどと言う点からしても
更生など望むべくもない

被害者が我が娘であり
現行法で死刑とならないと分かれば
私は復讐への強き念を断ち切る自信がない

被害者の母親に対し
復讐は加害者と同レベルに自分を落とすことになる
などと分かったようなことを言えるはずもない


結果

2007-09-02 | 想い・雑感
何に置いても結果というのは気になるものだ
試験の結果
スポーツの結果
旅行の結果
お見合いの結果
デートの結果
面接の結果
などいろいろと気になる

そんな中で自分の体に関する結果は
最も気になるものの一つ
検査結果を聞く前というのは
どうも落ち着かない

通常の健康診断でも
気になるものだが
癌の治療を受けている方というのは
定期的に行われる検査結果を聞く度に
ドキドキするものだろう

ほとんどの人は
自分の命がいずれ無くなる
個の有限性というものの怖さに
押しつぶされそうな気がするものだろう

癌で受診する方は
検査の度に
その有限性と向き合うことになるのだから
なかなかしんどい
待っている時間などは本当に嫌だろう

そこで私が検査結果を伝える日は
診察室に患者さんが入ってこられれば
なるべく速やかに結果をお伝えすることにしている

ただ結果が悪いときには
伝える方も気が重い
診察室へお呼びする前に
一呼吸置いて
どのように伝えたものかと
思案することも少なくない

グローバル?

2007-09-02 | 想い・雑感
 外国に暮らすと、日本のことについていろいろと質問されることがある。それによって、如何に自分が日本のことを知らないかを思い知らされる。地理、歴史、風俗、文化などなど、日本語にもできないことを、英語で説明できるはずもない。私はアメリカにいる2年間、日本にいるときとは比べものにならないほど、日本の本を読んだ。

 グローバリゼーションという言葉に踊らされ、やたらと英語教育にあたる人々の鼻息が荒くなっているように思う。英語を小学校から必須教科にするとの話しも聞く。本当に必要なのだろうか。

 私たちは、言葉で物事を考える。その場合の言葉とは日本語だ。ならば日本語の力を、日本に対する知識を身につけることの方が、より大切なのではないだろうか。それとも、思考まで英語で行うようにしたいのだろうか。日本を丸ごと英語圏の国へ売り飛ばそうとでも言うのだろうか。

 外国に行って必要なのは、自分自身を語ることができるということだろう。自分というものを分かってもらうと言うことだろう。そしてその時には、日本という国を紹介できればより自分というものを明確にできる。

 昔、日本語表記をすべてローマ字表記に替えてしまおう運動があったそうだが、そんな極端な方向へ行かないことを祈る。英語ができれば国際派というのなら、英米人は全員国際派でしょう。