Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

誰に呼吸器を?

2009-10-20 | 想い・雑感
沈みかけた船に乗船している人
そのすべてを乗せるだけの救命ボートがない
そのときどうするかという選択を迫られる事態が
起こるのかもしれない

アメリカはフロリダでは
新型インフルエンザの重症例が増えた場合の対応案が提出されているらしい

インフルエンザから呼吸不全となり人工呼吸器が必要となった場合
器械が不足する事態も起こりうる
その場合
予後が不良である末期がんの方や多発性硬化症の方などの呼吸器をはずし
呼吸不全の時期を乗り切ればまだまだ生きることの出来る
インフルエンザの患者に呼吸器を回す
という対応案である

さすがアメリカ はっきりしてる
そこまで割り切れるところが
感情的にはどうもしっくりこない

しかし
実際に呼吸器が不足した場合どうするか
との質問を突きつけられたら
それに対する回答は難しい


http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/710f2b5e9db6e4d4a2db940bc08216d3

汽車

2009-10-18 | 想い・雑感

汽車という言葉は
もう死語なのでしょうね

子供のころ
海水浴に行く時などには
汽車で出かけた

ホームで待てば
蒸気機関車が
多くの客車を引き連れてやってくる

冷房なんてなかったから
走っているときには
客車の窓は開けている
でも
トンネルが近づけば
あわてて窓を閉める
開けたままだと
機関車の掃きだす煙が客車に充満し
えらい目にあうから

降りた後
汽車がスタートしていくのを眺める
走り始めは
車輪に伝わる蒸気の力が摩擦より強いため
ちょっと車輪が空転しながら列車が動き始め
次第にシュッシュッシュッという力のすべてが
列車の動きに伝わっていく

というような懐かしい光景を
思い出させてくれました

    ↓

http://blog.goo.ne.jp/igagurikun_1943/e/22529d53ffa425df91422dae4baaaa0d

私の住んでいたところは
海も近かったので
夜静かになると
汽笛や霧笛が聞こえてくることがあり
子供心に
なんともさびしい気持ちになりました

もう一度

2009-10-18 | 想い・雑感
書かれた文字を黙読するとき
イメージが膨らみ情が揺さぶられることもあるが
理を働かせることが主となる

音となった声を聞くとき
さらには歌を聞くとき
働くのは情の割合が大きくなる気がする

だから音楽は
思い出とともに
深く心に結びつく

若かりし頃
ギターをつま弾きながら歌った
「あの素晴らしい愛をもう一度」

早朝に
小さな音でギターを鳴らしながら
そっと歌ってみた




加藤和彦さん自殺、軽井沢

潰瘍治療 様変わり

2009-10-16 | 想い・雑感

胃潰瘍の治療は
この30年で激変

胃の手術のかなりの部分は
胃潰瘍に対する手術だった時代

H2ブロッカーで胃酸をかなりコントロールできるようになった時代

プロトンポンプ阻害剤で胃酸分泌を強力に抑えられるようになった時代

そしてピロリ菌をやっつけることによって
難治性の潰瘍が治りうるようになった現代

本当に様変わり

この時代にもし夏目漱石が生きていたら
修善寺の大患も
50年で生涯を閉じることもなかったでしょうね

漱石と言えば
その脳が標本として東大に保存されていることは有名ですが
同時に保存されたという胃はいまどうなっているのでしょうか
あるならどのような潰瘍や潰瘍瘢痕があるのか
見てみたい

紙のような皮膚

2009-10-16 | 想い・雑感

ステロイドを服用し続ける必要のある病気がある
潰瘍性大腸炎も多くの場合そうである
その炎症を抑えるためのミラクルドラッグであるステロイドには
様々な副作用があるが
そのひとつに皮膚の委縮というのがある

潰瘍性大腸炎はなるべく薬の治療を行っていくのが基本だが
中には手術が必要となる場合がある
そんな時皮膚にメスを入れると
なんの抵抗もなく皮膚が切れる
皮膚が本当に薄くなっているのだ

その皮膚の薄さに
それまでの闘病期間の長さと
治療のストレスを思う

手をつくした後

2009-10-14 | 想い・雑感

胃癌術後に
腫瘍マーカーが正常値まで下がりきらないまま再上昇してきたため
抗がん剤治療を開始したMさん
画像検査ではどこに癌が隠れているのかわからないのだが
腫瘍マーカーの動きを見つつ
薬の内容を変えて治療を続け すでに2年を越えている

抗がん剤を使い始めて2年以上存命であることなど
10年以上前ならなかなか考えられないことであったが
随分抗がん剤治療も進歩したと思う

しかもMさんはこれまで当たり前に仕事をこなしてきている
副作用もそれほどなく
時間はとられるものの 治療による苦しみはほとんど無いようだ

胃癌の治療として
抗がん剤治療をはなから拒否する方もおられるようだが
治療をやめるのは
効果と副作用の程度を見てからでも遅くない
ぜひ一度はチャレンジしてもらいたい

ただしMさんもかなり難しい段階になってきた
手を変え品を変え治療を行ってきたが
いよいよマーカーの上昇を抑えきれなくなってきた

マーカーがどんどんあがりつつも
はっきりとした再発巣が画像でわからない場合
ほとんどが腹膜播種である

まったく通常の生活をしているMさん
マーカーが驚くほど上昇してくる頃に
急に全身状態が悪化していく可能性が高い
全てをお話しつつ治療をしてきているだけに
そうなったときにはご本人の気持ちはどこまでも沈むだろうし
私も お話しするのがつらくなる
当然最善と思えることはやっていくのだが・・・

そしてどんなに治療法が進歩しても
永遠の命を手にできるわけではない
という当然のことに思い当たる
必ず最後の日がやってくるという自明のことを思い知らされる

人の身

2009-10-13 | 想い・雑感
人の身になって考えろ!

昔から教育者と言われる人
できた人と言われる人
などに言われてきたけれど

ひとの身になんてなれない

せいぜい自分の身に引き寄せて考えることしか無理

人間の想像力って

その程度じゃない?

恩師

2009-10-12 | 想い・雑感

高校時代の恩師 W先生が
時折入院してこられる

私は主治医ではないし治療にもかかわっていないのだが
これまでも時々病室を訪れるようにしていた

今回は入院当日に
主治医からWさんが入院になりました
との連絡
どうもW先生が主治医に 入院した旨私に連絡するように依頼したらしい

ご高齢ながら矍鑠とされているのだが
訪室すると
入院するとさびしいから時々来てくれと
気弱な言葉
○○君(同じ高校)にも来るように伝えてくれ とも

奥さんは認知症となり
娘さんは遠方に嫁がれている

やはりさびしいですよね

何の日?

2009-10-10 | 想い・雑感
ハッピーマンデー制度の導入後
日付と祭日がずれることが多くなり
一体何の休みなのかわからなくなることがある

10月12日は祭日
なんで?と思いながら今朝新聞を見ると
10月10日
ああ 体育の日だ!

東京オリンピック開会式が10月10日だったことを記念して作られた祭日だったはずなのに
10月12日では少し間が抜けている

なんて考えていると
あのオリンピックで流れていたファンファーレを思い出した
なにか心にしみるような曲だったと記憶している
でも本当に正しい記憶かどうか自信がない

万年筆

2009-10-09 | 想い・雑感

とある先輩から
万年筆を頂いた
つけペンのように使用すると長持ちするとのこと
早速瓶入りのインクを買い求めた

日々ボールペンを用いて字を書いている身にとって
万年筆の感覚は新鮮であり
また何かを書きたいとの思いにさせる

このひと月の間に
8人にはがきを書いた
なんと言うことも無い内容を綴る

暑中見舞いや年賀状は
宛名も含めプリンターで印刷し
ほんの一言を添えるだけでやり過ごすことの多い私にとって
全てをペンで綴るというのは
近年では画期的状況

旧友を思い浮かべながら
言葉を綴る
穏やかなひと時です

あるままに

2009-10-08 | 想い・雑感

丸い物を丸いままに
四角のものを四角のままに認識するというのは
存外難しい

ある人を
その時その時 見えるままにみる
というのももちろん難しい

そこには言葉の影響もある

あれは円いな
といわれると何となく歪んでいるように感じても うん円いと思う

あの人はいい人だ
といわれると
何となく自分の判断にも影響を及ぼしてしまう

担当している患者さんのことを
わがままだ と人が評していると
私自身はそう思っていなくても
無意識のうちにその言葉が脳髄に入り込み
判断に影響を及ぼしていることがある

患者さんが当然の訴えをしていることに対して
わがままだ と思った瞬間
患者さんの抱える問題点から目がそれ
問題解決能力が医療者から奪われる

話す環境

2009-10-05 | 想い・雑感

病室で患者さんとお話をするとき
椅子に座ったりしゃがみこんだりして
なるべくきちっとお話を聞くようにしている

しかし たとえそれが個室であっても
病室という環境は
自分は患者だという気分になってしまうのか
あまりお話し しない方がおられる

そんな方が談話室でテレビを見ているときなどに
その横の椅子に腰掛けて話しかけたりすると
いろいろ話し出すことがある

当然かもしれませんが
お話しする場所の環境というのは
その内容にまで影響するのでしょうね


内容

2009-10-03 | 想い・雑感
国語のテスト問題は
どう感じるかではなく
何を書いているかを問う問題が多く
論理的に思考すれば
正解にたどりつく はず

しかしどうも何が言いたいのかわからないこともあるし
解答を見ても??? となることもある

試験問題に使われる文章にしてこれであるから
普段私たちが言ったり 聞いたりする話に関して
言った とか 言わない などと争うのは
不毛である

言ったつもりであったり
言っても理解されてなかったり
相手の言葉を勘違いしていたり
話の間にぼんやりする一瞬があったり

だから大切な話は文章にして残しておく必要が出てくる

病気や治療方法の説明などもそう
説明を聞いているほうは
聞いているうちに 命 家 子供 仕事 などなど
気になることをふと考え始めてしまうことがあるだろう

言ったとしても 聞いていない瞬間がどうしてもできるのである

また理解できない内容をそのままにしてしまうこともあるだろうし
説明自体がよくない場合もあるであろう

なかなか 難しいことである

知らなかった

2009-10-03 | 想い・雑感
単に私のアンテナの感度が低いだけでしょうが
数日前まで
2016年のオリンピック開催地決定のため
招致委員が海を渡っていることなどまったく知らなかった

東京を遠くから見ていると
石原都知事のごり押し的招致活動のように見えてしまい
ほとんど興味がなかったこともある

昨夜たまたまテレビを見ていていると
どのテレビ局も
開催地決定の瞬間に向け番組を組んでいる

多くの日本国民が興味を持っていたのか
マスコミがただ取り上げただけなのかは知らないが
直前になって盛り上げようとしてもそれは無理だろう

オリンピックどころで無い人が
日本にもアメリカにもたくさんいるでしょうにね