~ 恩師の「心行の解説」より ~
先の続き・・・
日常の具体例で、怒りの壊滅の方法をいいますと、
これは思い方をうまく変える方法しかないのです。
一番てっとり早い方法は常に大難を小難と思うことです。
何事が起きても、もっとひどい目に会うことを思えば幸いだと、考えることです。
ある方が奥さんからいつも怒られて逃げ回っていると、
また追いかけてきて言われるので「うちの嫁さんにはかないません。
どうしたらいいですか」と相談に見えたのです。
「本物の狂人よりましだと思って喜びなさい、文句言われるぐらい結構なことです」
と言いますと、「そう思いましたら、えらい楽になりました」と言って、
いつもそう思うことにされたそうです。
私たちは思い方一つによって不幸になったり、幸せになったりしますね。
男性は嫁さんにえらい目に会わされてかなわんな、
えらい嫁さんで苦労するなと思うのですが、
ほんとうは心の持ち方でああましな嫁さんだと思えるのです。
奥さんの側に立って見ても同じことです。
うちの主人はうるさくて嫌だな、どうしょうもなくかなわないと思う主人を、
「ああ結構だ、この主人がいるから私たちは生活させてもらえる、
もう嫌なところは目をつぶろう」と思い変えましたらたちまち楽になります。
嫌な面ばかり見るから嫌になるのです。
私たちは環境の中に生きていると錯覚を起こしていますが、
ほんとうは心の中に生きているのであり、
思い方一つ変えるだけですごく救われる場合がありますね。
~ 感謝・合掌 ~