浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「心行の解説」より。

2014-01-02 02:29:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

                       ~ 恩師の「心行の解説」より ~


               先の続き・・・

               日常の具体例で、怒りの壊滅の方法をいいますと、
               これは思い方をうまく変える方法しかないのです。
               一番てっとり早い方法は常に大難を小難と思うことです。
               何事が起きても、もっとひどい目に会うことを思えば幸いだと、考えることです。
               ある方が奥さんからいつも怒られて逃げ回っていると、
               また追いかけてきて言われるので「うちの嫁さんにはかないません。
               どうしたらいいですか」と相談に見えたのです。
               「本物の狂人よりましだと思って喜びなさい、文句言われるぐらい結構なことです」
               と言いますと、「そう思いましたら、えらい楽になりました」と言って、
               いつもそう思うことにされたそうです。
               私たちは思い方一つによって不幸になったり、幸せになったりしますね。

               男性は嫁さんにえらい目に会わされてかなわんな、
               えらい嫁さんで苦労するなと思うのですが、
               ほんとうは心の持ち方でああましな嫁さんだと思えるのです。
               奥さんの側に立って見ても同じことです。
               うちの主人はうるさくて嫌だな、どうしょうもなくかなわないと思う主人を、
               「ああ結構だ、この主人がいるから私たちは生活させてもらえる、
               もう嫌なところは目をつぶろう」と思い変えましたらたちまち楽になります。
               嫌な面ばかり見るから嫌になるのです。
               私たちは環境の中に生きていると錯覚を起こしていますが、
               ほんとうは心の中に生きているのであり、
               思い方一つ変えるだけですごく救われる場合がありますね。


                               ~ 感謝・合掌 ~




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