~ 恩師の「心行の解説」より ~
先の続き・・・
この世の中で、たとえ宇宙の果てまで行こうとも、
どこへ行こうとも自分以上にいとしい者はないのです。
自分たち夫婦の仲が悪いために、主人のいない所でお父さんの悪口を子供に言って、
お父さんへの尊敬をお母さんが奪っていますと、
やがてこういう子供は十代の中頃を過ぎましたらその復習をお母さんに向けてきます。
これが家庭内暴力の正体です。
お母さんの頭の毛を持って引きずり回し、或いはバットで殴ったり、
遂にはお父さんまで殺してしまいます。
あれは全部母親の罪です。
子供の心を自分のほうに向けたいためにお父さんの悪口を子供に教えるからです。
その一番いい例が私でございます。
「あんたら大きくなって、お母ちゃんのようになったら駄目だよ、
お父さんの言うことをひとつも聞いてくれない、
あんなお嫁さんになったら結婚する相手の人が可哀そうだから」と言って、
私は一生懸命教えました。
家内もまた教えます。「あんなお父さんみたいな人と一緒になったら駄目よ。
余所の事ばかりして家を放ったらかしているから」。
親のこういうやり方は、子供に悪くなれ悪くなれと教えているようなものです。
私はずっと幼い頃まで遡って反省をさせていただきましたが、
三歳まではお父さんお母さんは神様だと思っております。
皆さんもそうです。三歳まで反省してみて下さい。
おしめを替えていただき、おっぱいを戴き、抱っこをしていただき、
両親は神様以上の存在だと思っています。
そのお父さんお母さん、
つまり男神と女神がお互いに子供に向かって値打ちの落とし合いをしているのです。
私の両親の場合は仲が良かったので幸せでしたが、私の子供は気の毒です。
私はほんとうに両親を神様以上に、天皇陛下さん以上に思っておりました。
昔は天皇陛下といいますと、もう生き神様、現人神でして、
その天皇陛下よりもお父さんお母さんのほうがなお尊いお方だと思っておりました。
これは事実です。
両親の縁があってこそ自分があり、もし両親に縁が戴けなかったら、
私自身の存在は絶対にないはずですから、誰よりも尊いのが両親ですね。
その両親がお互いにけなし合い、
神様の値打ちを落とし合っていたら子供を駄目にしてしまいます。
子供を素直な神の心で大きくするのも、駄目にするのも親の教育の中にあり、
それは親の責任です。
~ 感謝・合掌 ~