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だから、多くの現代譜面は上のパートをリコーダーで、下のパートを通奏低音にしているが、それはまったくテレマンの指示ではない。
ぼくもその、上下入れ替えた形でやったことはない。やってみたい。さらに言うと一番最初に書いてあるトラベルソ版はイ長調なのだ。バロックの定石で三度上げてハ長調でもやれるはず(実際吹ける。あわせたわけではない。)で、楽譜を書き直すならそうすべきではないか。
もっともそもそも、テレマンの印刷は楽譜の売り上げ、あるいは読者の便宜を考えていろいろな楽器でできるように作曲し、印刷は紙を節約するための、すばらしいパズル的な記譜なのだ。旋律楽器ならなんでもいいとテレマンは思っていたと思う。リコーダーデュエットで(オクターブ上下ではなく)同度でやってもきれいなのじゃあないか。
すべてカノンになっている。難易度4。
Largo,Allegro,Largo,Vivaceの4楽章。バロック時代のラルゴはそんなにゆっくりしない。アンダンテの少し遅いのがラルゴ。一方ヴィヴァーチェはあまり速くない。アンダンテとアレグロの中間くらい。テレマンって、とても叙情的なアダージョとか、狂気の疾走とか、ないのね。でもメリハリがないわけじゃないし、抑制がきいたメリハリはあって、これが人気の秘密かな。
二楽章の後半はesのからんだ運指で、とてももつれる。でも替え指は使いたくない。