百姓の江戸時代 田中圭一 2021年07月06日 | 本 この本も読みようによってはあやしい本だと思うのだけれど、いや、とてもおもしろかった。なにしろ文献というかあちこちに残っている資料を調べて書いているからだ。 江戸時代の百姓は武士に管理され虐げられているのではない、割と武士と渡り合っている、武士の方は事なかれ主義で、その場その場がもめ事なく過ぎればいいと調整だけしていて、一貫した政策などない、ということを資料にあたって主張している。おもしろい。 学校で習った程度の知識と、この本を読んだだけでは、本当のところはよくわからない。今後他の専門家もきちんと調べ、まとめて欲しいものだ。