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プラスチックスープの海 チャールズ・モア カッサンドラ・フィリップス/著 海輪由香子/訳

2019年09月29日 | 
サブタイトル :北太平洋巨大ごみベルトは警告する
 この本は口絵の写真がとてもよい。
 著者のこの問題に関する経緯と、プラスチックの歴史などがまとめてある。

 海洋汚染は相当ひどい状況のようだ。海鳥がペットボトルのキャップを食うというか子にくわせて、おなかの中はペットボトルキャップだらけだとか、イワシの腹の中は砕けたプラスチックだらけだとか、この本じゃないけど亀がレジ袋をクラゲだと思って食うとか、軍艦がへーきでごみを投棄するとか、もうほんとうに絶望的な気分になる。
 われわれにできることがあまりない、という気分になるのもよくないことで、実際そうだし、じゃあ身の回りからプラスチックをなくそうとしてもそれは完全に不可能だ。まえにテレビでプラスチックなし生活をしようとしてまったく不可能な状況を説明していたけれど、そもそも最初からして、例えば家もあるいは上下水道も電気もガスもプラスチックなしではあり得ない現代だ。
 だが日本は巨大な量のプラスチックを使っているが、市民レベルでは比較的不法投棄せず、きちんとリサイクル(は実際はたいしたことなく、だいたい燃やしているのだろうけれど)したりしている。量が多すぎる。みんなが知ること、不法投棄しないこと、関心を持って企業や国に圧力をかけること、少しずつは良くなっていくと信じたい。

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