アズマヒキガエル(ヒキガエル科)
分布:東北〜近畿、島根県東部
ヒキガエルは西日本の「ニホンヒキガエル」と東日本の「アズマヒキガエル」に大別できます。ただし、近年は、首都圏を中心に交雑も進んでいるとのこと。
イボガエルとも言われる通り、体にはイボ状の突起があります。厄介なのは後頭部にある耳腺から毒液を出すこと。
見た目の割にけっこうかわいいヤツなのですが、触った後は必ず手を洗いましょう。
そんなアズマヒキガエルの産卵はまだ寒い2月の下旬頃に行われます。
詳しくはこちらの記事
→ガマ合戦
今日は卵がおたまじゃくしになる様子を紹介したいと思います。以下2015年に撮影した写真。
2月27日
3月2日
3月7日
まん丸だった卵がだんだん細長くなっていくのが分かりますか?
そして上の写真から3時間後…
尾の部分が扁平なものから細長く変化した個体が動き始めました!!
たった3時間の劇的な変化∑(゜Д゜)
実は、その3時間ていうのは、飼育槽を寒い廊下から暖かい室内に移していたという条件の変化もあるわけなんですが…。
それにしても、たった3時間で形が変わり、動き方も変わりました。
動き方は説明が難しいのですが、最初は極たまーに「ピクン」と動くだけだったのが、3時間後には尾を「ピロロロ~」とふって動くようになりました。
すごいっ!!!!!
すっかりオタマジャクシらしくなったヒキガエルの卵たち。元気よく尾を動かし動き回ります。
この後。元の池に逃がしに行ってさらにびっくりΣ( ̄。 ̄)
元の池の中の卵はようやく「ひも」の中から「胚」が外へ出てきた状態でした。
動き方は説明が難しいのですが、最初は極たまーに「ピクン」と動くだけだったのが、3時間後には尾を「ピロロロ~」とふって動くようになりました。
すごいっ!!!!!
すっかりオタマジャクシらしくなったヒキガエルの卵たち。元気よく尾を動かし動き回ります。
この後。元の池に逃がしに行ってさらにびっくりΣ( ̄。 ̄)
元の池の中の卵はようやく「ひも」の中から「胚」が外へ出てきた状態でした。
暖かい屋内と寒い屋外では、こんなにも成長の様子が違うんですね。
以前、サケの卵をいただいたとき、孵化までの日数は「積算温度」で決まっているのだと知りました。サケの卵は1日の平均温度の合計が240度になると目ができ始め(発眼)、480度になると孵化します。
生まれたばかりは、お腹にイクラがついているような状態で、とっても可愛かったです。
ひょっとするとヒキガエルの卵も同じように、積算温度で孵化の日がきまっているのかもしれません。
それにしても、こんな無防備な姿で水の中に漂っているなんて…
これって、水の中で暮らす他の生き物たちにとっては、ご馳走というしかありませんよね。なので、自然度が高い場所では、ヒキガエルの卵を狙って、イモリやサンショウウオなど、たくさんの水棲生物が集まってきます。
想像してください。寒い冬をじっと耐えしのんできた生き物たちの前に差し出された豪華なご馳走たち。そりゃ、みんな喰いついて、喰いついて、喰いついて…。
気温の上昇にともなって、生き物たちが爆発的に増えるわけなんですね。
それを支えているのが、実はこのオタマジャクシ(もしくは卵)たちだったんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
アズマヒキガエルのメスは1500~8000もの卵を産むそうです。本種であるニホンヒキガエルに至っては、最大14000になることもあるとか…。
それを支えているのが、実はこのオタマジャクシ(もしくは卵)たちだったんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
アズマヒキガエルのメスは1500~8000もの卵を産むそうです。本種であるニホンヒキガエルに至っては、最大14000になることもあるとか…。
そのほとんどは、他の生き物たちに利用されるってことですね。
食べられるから数を増やす…。もっと増やす…。って具合でたくさんの卵を産むようになったのでしょうか?
食べられるから数を増やす…。もっと増やす…。って具合でたくさんの卵を産むようになったのでしょうか?
「質より量」的な?
カエルって、生態系の底を支える縁の下の力持ち的ヒーローだったんですね。なんか見直してしまいました。
カエルって、生態系の底を支える縁の下の力持ち的ヒーローだったんですね。なんか見直してしまいました。
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