2022年春シーズン、多部未華子さんが久々に連ドラに帰って来てくれました。しかも、ジャニーズの中じゃ私が一番好きな役者である二宮和也くんと『山田太郎ものがたり』(’07) 以来となるガッツリ共演!
他にも『鹿男あをによし』(’08) の玉木宏くんや『すみれの花咲く頃』(’07)『視覚探偵 日暮旅人』(’15) の濱田岳くん、『私の家政夫ナギサさん』(’20) の高橋メアリージュンさん等、タべリストとしては再共演の顔ぶれを見てるだけで楽しくなっちゃいます。
さらに賀来賢人くんや松本幸四郎さん、大友康平さん等、初共演となる顔ぶれもまた豪華で、そこはやっぱさすがのTBS日曜劇場。神奈川県警の捜査一課長役がサンドウィッチマンの富澤たけしさんだったりw、意表を突いたキャスティングも日曜劇場の十八番で、その辺りも素直に、また存分に楽しみたいところ。
と同時に、どうしても不安が付きまとっちゃうのも日曜劇場なんですよね。理由はこれまでさんざん書いて来たから省略しますけど、私が最も忌み嫌う連ドラ放映枠がこのTBS日曜劇場なんです。だから、過度に期待はしてません。
今回は、黒岩勉さんのオリジナル脚本によるサスペンス。二宮くんと多部ちゃんが夫婦で、その一人娘が誘拐され、かなり無茶な身代金を要求されてしまう。
特殊犯罪対策のスペシャリストである刑事=玉木くんが捜査の指揮を執るも狡猾な犯人に全て見透かされ、警察の完全排除を要求された二宮くん&多部ちゃんは、ネットニュースに夫婦で生出演し、この誘拐事件を世間に全て公表するという、大胆かつ俺ジナルなやり方で犯人に立ち向かうのでした。
あらすじを聞いた時から、これはロン・ハワード監督による1996年のハリウッド映画『身代金』をアレンジした作品だろうと思ってました。
メル・ギブソン扮する主人公が仕事人間で家庭を顧みず、レネ・ルッソ扮する奥さんとギクシャクしてる点と、そして何より、警察を頼らずマスコミを使ってアグレッシブに犯人に立ち向かって行く展開がそっくりです。(メルの場合、犯人の首に懸賞金を懸けるという、さらに過激なやり方。メルなら如何にもやりかねない!)
あと、これは単なる偶然かも知れないけど、夫婦を演じるメル&レネはそれ以前に『リーサル・ウェポン』シリーズで恋人(最終的に結婚する)役でがっつり共演してるんですよね!(言うまでもなく二宮くん&多部ちゃんも『山田太郎ものがたり』で恋仲を演じてました)
通常なら誘拐被害者の家族は犯人の言いなりになるしか無いのに、メルはヤケのヤンパチで逆に犯人を追い詰めて行っちゃう。そこが痛快で私は大好きな作品で、もちろんDVDも持ってます。
さすがにこの日本で同じ事やったら荒唐無稽に過ぎるかも知れないけど、二宮くんと多部ちゃんなら、少なくとも犯人にやられっ放しじゃ済まさないでしょう。その為に2人がキャスティングされたと信じたい!
もし、メルに負けないくらいのアグレッシブさを2人が見せてくれたら、私は日曜劇場の悪口を書くのをちょっとだけ控えますよ!
逆にもし、いつものようにお涙頂戴の日曜劇場節が炸裂しまくるようなら、たとえ多部ちゃんの出演作でも視聴を断念しちゃうかも?
初回を観る限り、実は誘拐された娘自身が陰で糸を引く「狂言誘拐」の臭いがプンプンするけど、まさかそんな古典的な話を3ヶ月もかけて見せるようなこと、無いですよね!? もしそうだったらコレですよマジで。↓
まあ少なくとも、身内の裏切り者探しで尺を稼ぐのだけは間違いない。そこはもう、パチパチパンチとか乳首ドリルと同じ「お約束ギャグ」と解釈し、笑って楽しむしかありません。
やっぱりどう考えても、連ドラ1クールは長すぎます。そこはホントに、テレビ屋さんたちに一度真剣に考え直して頂きたいです。
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