「かっかそうよう」という四字熟語がありますが、これを正しく漢字で書いたときに登場する履物は何でしょう?
・げた(下駄)
・ぞうり(草履)
・たび(足袋)
・くつ(靴)
→ くつ(靴)
漢字では「隔靴掻痒」と書きます。靴の上から足の痒(かゆ)いところを掻(か)くという意味で、もどかしいことのたとえに使われる言葉です。
「かく、か、そう、よう」の読みから、想定するものは、次のとおり。
なお、出題された回答欄には、漢字の表現はない。
下駄の下は、「カ、ゲ」とも読むので候補になる。
草(そう)は、「ソウ」とも読むので候補になる。
履(リ)、足(ソク)、袋(タイ)には該当する読みはない。
靴は、「カ」とも読む。
下駄か、草履か、靴かになるが
これだけでは、選択できないので、国語辞典に頼るしかない。
隔靴掻痒という四字熟語は、知らなかったが、この言葉は良く使う。
《「無門関」序から。靴の上から足のかゆいところをかく、の意》思うようにならないで、もどかしいこと。核心にふれないで、はがゆいこと。「―の感」
この言葉のことを話す時も、靴底から掻くと言っていたが、必ずしも、かゆいところは、足の裏とは限らない。
正しくは、靴の上からとなることに気付いた。
従って足の甲でも、足の裏でもどこでも、良いことになる。
この諺は知っておいて良いと考える。