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奈良ドリームランド跡地売却の入札なし

2014-11-12 | 関西ローカル

奈良の東大寺の北部に、1961年開園した奈良ドリームランドがあった。

当時の社長の松尾國三さんがロスアンジェルス近郊のアナハイムにあるディズニーランドに感激し、日本にこの手の遊園地を作った。

最盛期には、年間約160万人の来場客で賑わった。

テーマパークの先駆けとして誕生したものの、2006年に閉園した。

最後の所有者は、不動産会社となったが、税金滞納による差し押さえ物件として奈良市による公売にかけられた。

昨日(11月11日)公開入札となったが、誰からの入札もなく、不成立。

市の最低入札価格は、7億3千万円。

土地単価は1平方メートルあたり2,433円(1坪8千円)で、近隣と比べ“破格”の安さ。

阪神甲子園球場の8個分に相当する広大な土地。

しかし土地の用途は、市街化調整区域。

一部借地権の権利関係もあり、複雑なようでもある。

また、遊園地だったので、遊具がそのまま、残っている。

しかし、何かを作ろうとすると、その撤去費用が発生するので、単純に安いとも言えない。

いまや、荒れ放題となっている。

市は、火葬場の建設も考えたようであるが、住民から反対され、その計画も断念した経緯を持つようだ。

次回の公開入札では、最低入札価格の見直しで対応するようである。

 

閑話:

私も子供が小さい頃、家族でプールに何度か行った場所。

比較的空いていて、広いプールで、好きな場所であった。

9年間、東京に居たので、今回の入札のニュースで、初めて閉演を知ったぐらいである。

 

休題:

ディズニーランドを模して作ったけれど、その後、東京ディズニーランド、シーや、USJの開園によって、入場者が減少し、閉園となった。

 

全国的には、閉園した遊園地は多い。

関西エリアで閉園した遊園地は、次のとおり。

2000年9月 大阪ドーム内のシムランドQ 

2000年1月 比叡山頂遊園地

2001年9月 琵琶湖タワー

2001年11月 森のゆえんち(元は、八瀬遊園と呼ばれたいた)

2003年1月 伏見桃山城キャッスルランド

2003年3月 甲子園阪神パーク

2003年8月 宝塚ファミリーランド

2004年6月 近鉄あやめ池遊園地

2006年3月 神戸ポートピアランド

2006年8月 奈良ドリームランド

2007年7月 大阪・フェスティバルゲート

2009年2月 エキスポランド(大阪万博公園)

六甲ランドAOIAは、1995年1月17日の阪神大震災で使えなくなり、結局閉園。

関西で頑張っているのは、ひらぱー(ひらかたパーク)、生駒山上遊園地ぐらい。

テーマパーク等の詳細は、ここを参照:

http://plaza.harmonix.ne.jp/~ma0011/onsenyado/park/aria05.htm

 

 

遊園地、テーマパーク等の夢の売り方、演出の仕方は、アメリカの方が、上手ということになる。

確かに、本場のディズニーランド(アナハイム)に行ったら、日本の遊園地と格段の差を感じた。

当時の東京ディズニーランドよりも数段上のテーマパークと思ったぐらいである。

まさに、エンターテイメントが集約した施設。

アミューズメント・パークの概念を変えさせてくれた施設だと感じた。

そのレベルを知ったら、昔の日本にあった遊園地のレベルは低い。

また、入園料は安いが、乗り物に乗ると、結局、東京ディズニーランとよりも高い金額になる価格設定も問題だった。

東京ディズニーランドも、当初は、Eチケットだとか制限があったが、その後、全ての乗り物を含む料金に統一した。

乗りたいけれど、料金が高いから乗れないという状況から、人気があって並んで待たないと乗れない状況に変えた。

乗り物の料金が高いという理由にさせなかった。

これもエンタテイメント施設のノウハウの一つと考える。