大阪では、2012年の衆議院選挙で、維新の会が唱える都構想には協力すると約束していた公明党が、その後、その約束を反故にし、住民投票に反対してきた。
昨年の衆議院選では、2012年で公明党と選挙協力した選挙区に、維新の会の橋下市長と松井知事が立候補すると宣言し、維新の会は公明党潰しにかかった。
選挙公示直前になり、橋下さん、松井さんは、立候補を断念した。
今迄のお二人の行動を考えると、当時、「あれ」と思ったが、昨今の公明党の対応を見ると良く分かる。
つまり、選挙直前に、公明党本部と大阪維新の会で、2012年の当初の約束を守り、都構想の住民投票までは協力対応することになった(と推測できる)。
寝耳に水の公明党大阪市議団は、公明党本部の指示なので、従うとなった。
2014年12月29日、公明党市議団は、市役所内で議員団総会を開催。
「党本部の意向を踏まえ、最終的には住民が決定するべきだ」との見解をまとめ、住民投票の前提となる制度案の市議会採決で、賛成に回ることを確認した。
採決では党議拘束をかけるとまで、言わせしめている。
ここからは、誰もが思っている推測。
大阪維新の会は、公明党と事前に、住民投票には協力することで合意し、維新の会は小選挙区での立候補を止めた。
公明党は、大阪の選挙区で、間違いなく2名の議席を確保したことになる。
この二人が立候補すれば、たぶん、この二人は当選したはず。
結果、公明党は、党全体としても4名増を果たすことができた。
選挙の最終日に、衆議院選挙は負けたと言った維新の党は、衆議院選挙前より1名減の現状維持をしている。
公明党には、維新の党は脅威であったと考える。
公明党本部は、それを分かっていた。
だから、寝耳に水の公明党大阪市議団は、不可解な行動にでている。
公明党大阪市議団は、「都構想自体には反対」するとして、住民投票では反対キャンペーンを展開する方針も決め、自民、民主系、共産の野党他会派に伝えた。
今迄は、住民投票は実施する必要がないとして、反対していた。
住民投票は実施するが、投票内容は、反対投票を押すとしている。
まあ、目的のため、手段を選ばす何でもするのが政治家と考える。
公明党本部と2012年の衆議院選挙と同じ内容で合意し、その後は一切、腹を明かさない橋下さん、松井さんの作戦勝ち。
閑話:
民主党の党首選挙が行われているが、その党首選挙では、暴露合戦。
しかも、腹に仕舞っておかないといけない話までしてしまう愚かさ。
大人の政治家とは思えない。
ましてや、党首を決める選挙。
だから、そんな民主党なので駄目な政党と感じる。
こんな人達が党首の政党が、政権を担当できる訳がないとなる。
2009年7月の衆議院選挙では、私も民主党に期待して、民主党に投票した。
一番期待した人が、期待した程の政治家でなかった。
期待していなかった人は、期待どおりであった(何もできなかった)。
そんな人だらけの民主党とも言える。
休題:
大阪都構想は、次のとおり。
http://oneosaka.jp/tokoso/
大阪府民であるが、大阪市民ではない。
住民投票はできないが、大阪都構想には賛成する。
理由は単純。
大阪には、東京より1区多い24区ある。
大阪の人に聞いても、何区あるかを誰も答えられない程、認知度が低い。
しかし、人口は、わずかな270万人。
一方の東京都区部(23区)の人口は、915万人。
単純計算すれば、大阪市は、まあ、6区あれば足りる。
残りの18区(4分の3)は、無駄と感じる。
スリム化できる。
東京都にできて、大阪市ができない理由が見当たらない。
大阪のアホな競争(府と市)の詳細(府と市が同じような箱モノを造っている)は、ここを参照:
http://oneosaka.jp/tokoso/
なお、冒頭の5月11日の住民投票日は、大阪維新の会と公明党大阪府本部との合意しただけで、正式に議会で決まった訳ではない。
大阪維新の会と公明党が合意した新聞記事は、ここを参照:
http://mainichi.jp/select/news/20141229k0000m010127000c.html