今日の日経新聞によると、住宅建設業界は、高級住宅を提供する方向の様である。
安い価格の住宅販売で有名な「タマホーム」が、130㎡の住宅を3000万円から4000万円の金額の住宅を販売する。
木材は、国産材。
一方、平成25年の日本の住宅市場は、次のとおり。
日本の住宅戸数は、約6千万戸。
空き家は、800万戸。
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/10_1.htm
27年度の世帯数は、5600万世帯。
統計上の年度が違うが、世帯数が5600万。
住宅は6000万戸とすると、空き家は400万世帯となるが、別の統計では、800万戸。
1世帯で別荘を持っている人もいるが、同じ家に同居して2世帯、3世帯の家もある。
それが、400万の住宅戸数の違いかと考えます。
平成27年度の新築住宅建設数は、909千戸。
年々、減少しているのが実態。
戸数が減るなら、一戸当たりの金額を増やさないと、売り上げ増にはならない。
(売上金額 = 販売戸数 × 一戸当たりの販売価格)
販売価格を上げる戦略は、このような不動産業界の動向を考えると、苦肉の策であると考える。
長期金利がマイナスとなり、融資利率は低減している。
個人が住宅に対する思い入れは、様々であり、戸建て住宅の需要はそこそこあると考える。
躯体がしっかりしていれば、要望を取り入れたリフォームの手もある。
新築の一戸建てが、年間、100万戸と仮定する。
一軒当たりの販売価格が2000万円とすると、一戸建て住宅建築市場は20兆円。
そこそこの市場であることが分かった。
年間の一戸建ての2割が、高級な住宅建築になったとすると、市場は、4兆円増える。
(20万戸 × 2000万円(増加額) = 4兆円)
因みに、スーパーマーケットの市場規模が、12兆円。
通販の市場規模が8兆円。
バブルの様な不動産関連の売上上昇は期待できないが、静かなる継続的な市場であることに期待したい。