古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

なぜか『お遍路』に興味があります。

2012年12月19日 03時34分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 数日前、佐藤光代さんという若い女性の『お遍路日記』を読んでから、「歩き遍路をすると《いままで生きてきた身辺では起こらない、極上のこころのドラマ》が、どんなひとにも、かならず、起こるのだろうな」という憧れのような想像が頭から離れません。
 彼女は『私のお遍路日記』のあとがきに、こんな感想を書いています。

  
 お遍路に行ってよかった。旅で想像を越える険しい道を歩き、限界を越える距離を歩いたことで、自信が持てた。こんな私にでもできることがある。自分の足下に分厚い土台(10センチくらいだけど……)が、できたような感覚がある。何かをつかんで帰りたいと思った私は、そんな自信を得たのかもしれない。


 佐藤光代さんが、特に何かを伝えているわけではありません。これくらいのことは、想像できるし、だれでも言える、ありきたりの感想です。でも『足下に分厚い土台』という文字から、ずしっとした実感が伝わります。「いいだろうな」という思いで、この文字を眺めます。
 まだ若いこの女性に、地軸のようなたしかな心棒が通って、これからの人生を支える。
 お遍路は当分できそうにないし、そのうちぼくの人生も終着駅に着いてしまうかなと思いますが、いろんな人の<お遍路日記>を読んだり、このあたりのお寺を拝んだり、四国巡礼のビデオを見たりして、ぼくのなかの<憧れ>に栄養分をあげることにしましょう。
 
コメント
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