古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

やっぱり〈紅はるか〉を買おうかな。

2022年06月12日 18時25分25秒 | 古希からの田舎暮らし
〈たきぎ〉を持ってきてくださった方があり、たき火/焼き芋/をしたくなりました。しかし紅はるかはもうありません。道子さんが「ジャガイモを焼いてみたら?」というので、昼からたき火をしてダッチオーブンで焼いてみました。焼けたジャガイモはバターをつけて食べてみました。ぼくが子どもの頃は、ジャガイモを焼いて塩をつけて食べましたけど。
 味はどうだったか。ダメでした。ジャガイモはそれなりの味ですけど、紅はるかの焼き芋と〈しあわせ感〉が全然ちがいます。やっぱり〈紅はるか〉を注文します。今年の芋がとれる秋まで、これでおしまいにするつもりです。

 いま精力的に『満州国演義』を読んでいます。
 しかしなにかして、机に向かい、読みはじめる前に、グズグズすることがあります。読みはじめると「あの満州の時代にすっぽり入る」感じがします。書いてあるのは、日本民族の優越感・横暴/満族・漢族・朝鮮族へのひどい仕打ち/です。小説風に書いてありますが、現実にあったことでしょう。淡々と書いてあるだけに、現実の生々しさは伝わります。
 退職後数年間、読んだり聞き取りをしたりした「満蒙開拓青少年義勇軍」が、また立ち上がってせまってくる感じです。こちらの気力が弱くなり、あの現実のつらさを受け取る力がなえています。
 作家・船戸与一は昭和19年生れです。(ぼくより7歳若い)『満州国演義』は2007年から書きはじめ、肺がんとたたかいつつ、2015年に全9巻を書き上げ、2か月後に71歳で亡くなりました。あの『満州』はもう歴史になってしまいましたが、彼は膨大な資料をもとに渾身の力でこの小説を書きました。
 読むのがつらいときもありますが、最後までしっかり読もうと思っています。 
コメント
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