ワシの時代にさくそふぉ~んは無かったぞ。
菊地成孔(きくちなるよし)さんと大谷能生(おおたによしお)さんの共著
『東京大学のアルバート・アイラー』を再読しています。
マイルス・デイヴィスのエントリーにも書きましたが、
NHK教育「私のこだわり人物伝」のナビゲーターが菊地成孔さんでした。
それまで菊地さんのことは全く存じ上げなかったのですが、
「すごい人がいるなあ」とちょっとびっくりしました。
サックス奏者、作曲家として第一線で活躍されている一方で、
専門的な評論もなさる(大学で講義も!)方はあまりいないと思います。
(エッセイや「感想」のレベルではなく)
その上、かっこいいですからね。
(詳しいプロフィールは「Wikipedia」等をご参照下さい)
『東京大学のアルバート・アイラー』は東大での講義をまとめたもので、
「歴史編」と「キーワード編」に分冊されています。
「歴史編」の最後の回に次のような意味の事が書かれています。
自分が実際に経験した事柄と、その外部にある視点(歴史など)を
相克して乗り越えることが批評には必要である・・・・
こういうことをキチンと(親切に、というか馬鹿丁寧に)
言ってくれる方々はなかなかいませんので有難いです。
もちろん単なる「感想」と「批評」は全然違いますが、
頭の片隅に留めて置かなくては、と改めて感じました。
少々話は飛びますが、私が小中学生の頃、
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)にどっぷり嵌りました。
ミュージシャンの高野寛さんは、YMOに大きな影響を受けた
いわゆる「YMOチルドレン」の一人ですが、以前TV番組で当時のことを
「YMOの通信教育を受けていたようだ」と語っていました。
音楽だけでなく、メンバーが発信するもの全てに
(アートであったり、哲学書や対談書であったり)
影響や刺激を受け、視野を広げていったという意味だと思いますが、
私も全く同感です。
私だけでなく、当時小中高校生くらいの多感な時期にあった人は
ほとんどそうだったのでは、と思います。
菊地成孔さんの存在を知ったとき、
今の若い人にとっては彼がそんな存在なのでは?と感じました。
(私のような「若くない」人間でも刺激を受けますが・・・)
(補足)
『東京大学のアルバート・アイラー』は菊地さんと大谷さんが
二人で講義したものを、読み易いように一人が語ったように編集されています。
ですから、先に書いた批評云々も正確にはどちらの発言かはわかりません。
『東京大学のアルバート・アイラー』を再読しています。
マイルス・デイヴィスのエントリーにも書きましたが、
NHK教育「私のこだわり人物伝」のナビゲーターが菊地成孔さんでした。
それまで菊地さんのことは全く存じ上げなかったのですが、
「すごい人がいるなあ」とちょっとびっくりしました。
サックス奏者、作曲家として第一線で活躍されている一方で、
専門的な評論もなさる(大学で講義も!)方はあまりいないと思います。
(エッセイや「感想」のレベルではなく)
その上、かっこいいですからね。
(詳しいプロフィールは「Wikipedia」等をご参照下さい)
『東京大学のアルバート・アイラー』は東大での講義をまとめたもので、
「歴史編」と「キーワード編」に分冊されています。
「歴史編」の最後の回に次のような意味の事が書かれています。
自分が実際に経験した事柄と、その外部にある視点(歴史など)を
相克して乗り越えることが批評には必要である・・・・
こういうことをキチンと(親切に、というか馬鹿丁寧に)
言ってくれる方々はなかなかいませんので有難いです。
もちろん単なる「感想」と「批評」は全然違いますが、
頭の片隅に留めて置かなくては、と改めて感じました。
少々話は飛びますが、私が小中学生の頃、
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)にどっぷり嵌りました。
ミュージシャンの高野寛さんは、YMOに大きな影響を受けた
いわゆる「YMOチルドレン」の一人ですが、以前TV番組で当時のことを
「YMOの通信教育を受けていたようだ」と語っていました。
音楽だけでなく、メンバーが発信するもの全てに
(アートであったり、哲学書や対談書であったり)
影響や刺激を受け、視野を広げていったという意味だと思いますが、
私も全く同感です。
私だけでなく、当時小中高校生くらいの多感な時期にあった人は
ほとんどそうだったのでは、と思います。
菊地成孔さんの存在を知ったとき、
今の若い人にとっては彼がそんな存在なのでは?と感じました。
(私のような「若くない」人間でも刺激を受けますが・・・)
(補足)
『東京大学のアルバート・アイラー』は菊地さんと大谷さんが
二人で講義したものを、読み易いように一人が語ったように編集されています。
ですから、先に書いた批評云々も正確にはどちらの発言かはわかりません。