東京国際フォーラムで開催された「アートフェア東京」に
行ってきました。
100以上のギャラリーが一堂に集まり、扱っている作品を紹介する
アートの見本市です。
古美術から日本画、現代アートとジャンルも様々で、
作品の即売も行っていますが、展覧会としても楽しめます。
若手の作品には、割と似た感じのものが多かった気がしました。
奈良美智さんぽい感じや、マンガチックなもの、
写真のようにリアルなものなど・・・。
そんな中で、川内真梨子さんという方の作品がとても印象的でした。
「截金(きりかね)」という金、銀、プラチナ箔等を線状や形状に切って
文様を施す伝統的な技法を用いています。
『鹿曼荼羅』というシリーズは、曼荼羅の構図の中央に鹿が描かれ、
周りは幾何学的な文様で装飾されています。
神仏習合(鹿は神様の使い、曼荼羅は仏教)、新しい仏教画・宗教画を
目指しているようです。
川内さんは、現代における「宗教(信仰)」というものを強く意識されています。
幾何学的な文様はアラベスク模様のようにも見えますので、
もしかしたらイスラムやカトリックをも含めた「宗教(信仰)画」を
描こうとされたのかもしれません。
ただ、そのような意識がなくても作品はとても斬新で美しく、そして荘厳です。
まだ若い方ですが今後も注目したいと思います。
追記
私が観た
『鹿曼荼羅』は春夏秋冬をテーマにした4部作でしたが、
その中の冬をテーマにした「初雪」を購入しました。
一目惚れでした。