前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

schola スコラ ~坂本龍一 音楽の学校~

2010-04-11 23:09:18 | テレビ番組
今日、久々に高円寺「ルネッサンス」に行きました。

ここでコーヒーを飲みながら、ハイドン先生の曲を聴くのは
また格別です。
あまりお客さんがいないのがちょっと心配です。
近くにお立ち寄りの際は、是非行ってみて下さい。



さて、坂本龍一総合監修によるCD付きの新しい「音楽全集」が
発売されていますが、同名の番組がNHKで始まりました。


全集同様、番組でも最初に取り上げられるのはやはり、
「音楽の父」バッハ大先生です。
第1回の放送では、浅田彰氏がゲスト講師で、
哲学的、思想的な話が多くちょっと期待外れ?でしたが、
第2回は音楽理論中心で面白かったです。


グレゴリオ聖歌などの教会音楽からバッハ大先生に至る過程で、
一番大きかったのは「ミ」の音の発見だったのでは、
という話がありました。

それまでは、<ド-ソ>の五度の和音だったところに、
徐々に<ド-ミ>の三度が登場してきます。
五度に比べて不協和な三度の響きに対する感覚の変化が
やがて<ド-ミ-ソ>の三和音になり、
音楽に「不安-解決」という物語が生まれた、ということです。


音楽理論初心者にとっては、こういう話が面白いんですよね。
何回シリーズの番組かわかりませんが、今後も楽しみです。



それと呼応するかのように、今月からフジテレビNEXTで
『菊地成孔と大谷能生の「憂鬱と官能を教えた学校」TV』が始まります。
こちらはそれ以上に期待大です。
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ハイドン先生のお言葉 「誕生日」

2010-04-08 19:16:56 | 先生のお言葉



今日はお釈迦様の誕生日「灌仏会」です。

みんなで甘茶を飲みましょう。
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川内真梨子 『鹿曼荼羅』 (アートフェア東京)

2010-04-08 19:08:01 | 美術関係
東京国際フォーラムで開催された「アートフェア東京」に
行ってきました。


100以上のギャラリーが一堂に集まり、扱っている作品を紹介する
アートの見本市です。
古美術から日本画、現代アートとジャンルも様々で、
作品の即売も行っていますが、展覧会としても楽しめます。


若手の作品には、割と似た感じのものが多かった気がしました。
奈良美智さんぽい感じや、マンガチックなもの、
写真のようにリアルなものなど・・・。



そんな中で、川内真梨子さんという方の作品がとても印象的でした。
「截金(きりかね)」という金、銀、プラチナ箔等を線状や形状に切って
文様を施す伝統的な技法を用いています。


『鹿曼荼羅』というシリーズは、曼荼羅の構図の中央に鹿が描かれ、
周りは幾何学的な文様で装飾されています。
神仏習合(鹿は神様の使い、曼荼羅は仏教)、新しい仏教画・宗教画を
目指しているようです。


川内さんは、現代における「宗教(信仰)」というものを強く意識されています。
幾何学的な文様はアラベスク模様のようにも見えますので、
もしかしたらイスラムやカトリックをも含めた「宗教(信仰)画」を
描こうとされたのかもしれません。



ただ、そのような意識がなくても作品はとても斬新で美しく、そして荘厳です。
まだ若い方ですが今後も注目したいと思います。



追記
私が観た『鹿曼荼羅』は春夏秋冬をテーマにした4部作でしたが、
その中の冬をテーマにした「初雪」を購入しました。
一目惚れでした。

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Messe solennelle des Morts

2010-04-02 21:46:43 | クラシック音楽
かなり前に買ってちょこっと聴いたきり、ほったらかしにしていたCDです。

「死者のためのミサ曲」って訳すんでしょうか。




CDのジャケットには、
『Plain-chant et Faux-bourdons du XIXème siècle』(Cambrai,1840)
とあります。

どうやら「4声のための19世紀の単声音楽とフォー・ブルドン」
というようなもののようです。

『Cambrai』は「カンブレ写本(カンブリア写本)」のことのようです。


つまるところ、どういうことかよくわからないのですが、
「カンブレ写本」に基づく「グレゴリオ聖歌」の演奏(歌唱)と理解しました。



最近、菊池成孔さんの本を再読したり、
マイルス・デイヴィスのCD(特に『Kind of Blue』以降)ばかり聴いて
旋法(モード)のことなどを考えたりしていたので、
バッハ大先生以前(という言い方は不正確ですが)の
長調短調ではない曲を聴きたいと思って、改めて聴き直しました。
(というかほとんど初聴)


第1曲「De Profundis」から、割り切れなさ全開?です。
不協和音なのかどうかもよくわかりませんが、
なんとも微妙な(どっちつかずの)響きに、背骨がぞくぞくします。

そんな中、第8曲「Séquence」でいきなり「怒りの日」の旋律がでてきて
びっくりしました。


様々な作曲家の作品に引用されている「怒りの日」の旋律。
有名なのは、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」や
ベルリオーズ「幻想交響曲」などでしょうか。
(一番好きなのはイザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」です)
いずれにしても、とても印象に残る旋律です。



原曲がグレゴリオ聖歌だということは知っていましたが、
初めて聴いたのでちょっと感動です。
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