老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

悪魔の暖房器具

2020-11-04 11:50:05 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」

                 阿武隈川の辺からみた朝焼け
1727 悪魔の暖房器具

「悪魔の暖房器具」と書くと
何か怖い暖房器具を想像してしまう。

寒くなると炬燵がだされ居間に設置され
春まで炬燵は家族団らんの象徴的家具になる。
猫は炬燵で丸くなり
炬燵の上には蜜柑が転がっている。

私が子どものころ
北海道には炬燵がなかった。
最初は薪ストーブで
東京オリンピックを終えてから石炭ストーブに変わった。

話は元に戻し、炬燵は老人にとり「悪魔の暖房器具」となり
体から水分を奪い脱水症になる危険性が潜んでいる。

とくに認知症を抱えた老人は
寒くなると動くことが億劫になる。
炬燵のなかに脚や体を伸ばし、横になり眠ってしまう。
朝食も昼食も摂らず、夕方16時頃に起きだし
一日三食分の早夕食を摂る。

栄養も水分も不足しているから
足元も頭の働きも心もとない
余計に認知症が進んでしまう。

炬燵のある時期は
脱水に気をつけ水分を摂っていただきたい

そう思いながらも
私も炬燵があると寝てしまい
テレビの画像だけが流れている。

コメント (2)
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