老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

人間にとり 何が「不幸」か

2021-02-13 04:44:38 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1741 何が「不幸」か

自分はテレビのことを「魔法の箱」と呼んでいる
いまは超薄型の液晶画面になり、「箱」とは言えなくなってしまった

昭和30年代頃のテレビは
ブラウン管テレビであった
子ども心に「箱」のなかに人が入っているのかな、と思ってしまう



魔法の箱にとり憑かれ
時間を奪われてしまうことがあるので
観る番組を大幅に削った

いま観ている番組のひとつ
『にじいろカルテ』



『にじいろカルテ』のなかで
「病気は不幸じゃない」という台詞があった
その台詞を聴いて
「そうだな」と思いながら
マザー・テレサの言葉を思い出した

「人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。
自分はこの世に不要な人間なのだと思いこむことだ」(マザー・テレサ)


自分の存在が否定されるほど悲しく不幸なことはない