老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

TBSテレビ 金曜ドラマ『俺の家の話』から介護・父子関係・遺産を考える

2021-02-14 05:37:26 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1742 TBSテレビ 金曜ドラマ『俺の家の話』から介護・父子関係・遺産を考える



軽妙なタッチで
介護・遺産問題を考えさせてくれるドラマだ

観山 寿三郎(西田 敏行)は、軽度の認知症状があり、歩行器につかまりどうにか歩ける
長男の寿一(長瀬 智也)に介助されお風呂に入る寿三郎

最初は歩行器につかまり歩くのを嫌がっていた老父
躰や手足を動かしたお陰で要介護1から要支援にレベルアップした

介護は、「家族だからできること」「家族だからできないこと」がある
必要のない介護サービスをケアプラン(介護サービス計画)に盛り込み 家族ができる役割を奪ってはいないか
「家族ができないこと」は何か。
介護保険のサービスだけでは「家族ができないこと」を埋めていくことはできない。
家族がしたくても「できないこと」とは何か
本人や家族の聲を聴くことが大切。
ハッとした台詞であった

寿三郎老人は「死に方がわからない」と呟く
生きることへの執着が強いために「死に方」に迷いがでてきた
死に方がわからないから、エンディングノートに「死ぬまでにやりたいこと」を100以上書き連ねた
広げ過ぎた風呂敷 たたみかたがわからなくなってきた

介護をしながら能の稽古もやり、週末はプロレスラーとして活躍する寿一(長男)
肩の凝らない介護ドラマである