老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

春ナノニ雪ガ降ッテイル

2023-04-09 08:31:30 | 老いの光影 第10章 老いの旅人たち
1931 春ナノニ雪ガ降ッテイル

夜中にwifeが目を覚まし「寒い」と言った
「電気シーツスイッチ入れたら」と寝ぼけ声で話した自分

5時に目を覚まし大きな窓のカーテンを少しあけたら雪景色だった
齢拾になったbeagle元気と寒い空気のなか散歩に出かける



家を出た先の縁石の脇に雪衣をまとった「白い花」(雪が積もり白い花に映った)



南陸奥に住んでいる団地の桜並木は雪化粧
水仙は雪が積もり首を垂れ、話しかけると「雪が冷たく重い」と話しているようだ



いつも通り路の阿武隈川岸辺は雪で覆われ、春だったので碧い草が見え隠れしている



一度は枯れ木になりかけた枝に桜が咲いていた
これから咲く小さな桜の花にも出会えた
元気も桜を眺めている





春ナノニ雪ガ降ル
春カラ冬ヘ季節ハ戻ルコトハナイ


昨日wifeと珈琲を飲みながらくつろいだ
ホッと紅茶を頼んだら
上から下に「落ちる」砂時計を生まれて初めてだった
子ども心に帰り楽しくなり、砂時計をひっくり返し
上に「落ちる」青い砂を楽しんだ

時間も上に「上り」過去に帰れることができたら、と思う