老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

耐えれないほど痛い

2023-07-04 09:26:56 | 老いの光影 第10章 老いの旅人たち

beagle元気は、いつも同じ散歩路を嫌い、坂路がきついコースの方を希望します。
そのコースに幾年月に渡る風雨にさらされた地蔵様があります。
地蔵様の目、鼻などは欠け丸みを帯びわからなくなっています。
通学路にありいつも子どもたちの安全を見守っています。
地域のおばさんたちが赤い帽子とエプロンをかけてくれています。みんなの健康をお祈りし合掌。

1978 床ずれ

床ずれ(褥瘡 じょくそう)になったことがない自分には、床ずれの痛みがわからない。
wifeは30代始めの頃、踵(かかと)や大転子部などに床ずれができた経験があり、話してくれた。
「皮膚が剥がされ、そこに塩を塗り付けられた感じで、その痛みは言葉では表せない」。
だから、「死ぬ間際に床ずれができ、激痛を抱えながら逝くのは可哀想」です。
痛みは本人しかわからない(心の傷みも同じ)
他人の痛み(傷み)はわかりにくいものです。

老衰が始まり、食事を口にすることもできなくなると栄養状態が悪くなり、
また同じ姿勢でいると、そこが圧迫され皮膚が赤くなり(発赤)、床ずれ始まりのサインが出る。
そのときに適切な処置(エアマット、防水フイルム、体位交換、清潔にする)を行うと、床ずれ防止ができる。


防水フイルム(赤くなったところや床ずれができやすいところに貼る)

ワセリン(陰部洗浄、陰部清拭のあとにワセリンを塗布すると尿や汗を防水する)

家族の介護だけで床ずれ防止をするのは厳しいです。
そのときは上手で丁寧なヘルパーを見つける、と言ってもそこはケアマネジャーにお願いするしかない。
あとはいろんなヘルパーが訪れますので、気がきくヘルパーを見極める。
介護保険は、「だめな」訪問介護事業所、「だめな」ヘルパーであれば他の事業者や他のヘルパーに替えることができる。
(「だめな」という言葉は不適切ですが、わかりやすい言葉と思い、使いました。お詫びします)

訪問看護師は健康状態や死が近いことの見立ては適格ですが
オムツ交換や清拭はヘルパーの方が上手です。
1時間あたりの訪問看護の料金は、訪問介護の2倍になります。
健康状態や酸素療法、ウロガードの交換、褥瘡の処置は30分で終わります(それでも訪問介護60分の料金と同じ)。
時間のかかるオムツ交換や清拭、シーツ交換はヘルパーにお願いする。
そのようにケアマネジャーにケアプランの作成をお願いすると自己負担料も上手に使うことができる。
(いらぬお節介かもしれませんが、ご検討のほどよろしくお願いします)。

文乃さんは、だんだんレベル低下してきています。昨日3度目の訪問診療(訪問診療のときは、なにもできなくても自分も同席します)。
医師から「躰はきれいですね。筋力が落ち骨と皮だけになると床ずれができやすくなります。床ずれができていないのでびっくりです」。