老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

529;上手な介護サービスの活用処方 第38話「認定調査の項目」 〔36〕 「感情が不安定」

2017-11-11 04:27:18 | 上手な介護サービスの活用処方
 上手な介護サービスの活用処方 第38話「認定調査の項目」 〔36
               4-3 感情が不安定(有無)

ここでいう「泣いたり、笑ったりして感情が不安定になる」行動とは、
悲しみや不安になどにより涙ぐむ、感情的にうめくなどの状況が自然なほど
持続したり、あるいはそぐわない場面や状況で突然笑いだす、怒り出す等、
場面や目的からみて不適当な行動のことである


・家族の話では、昔から涙もろく、昔の話などをしていたりテレビドラマをいると直ぐに泣いてしまうという
場合は、「ない」になる。場面や目的からみて不適当な行動ではないため。


実際の認定調査では、「ある」を選択することの方が少ない。
認知症や脳卒中(脳血管障害)後遺症になってから、性格が変わり怒ることが増えてきた。
認知症が進んでくると、自分の気持ち(感情)を、ありのままに出してくる。
二重人格とは違い、人間、職場でも近所付き合い、嫁姑などの関係において
嫌な感情を持っていても挨拶をしたり本音とは違う言葉で会話を行う。
それは人間関係を保つためにある。

認知症になる前、性格のきつい人は、認知症になった場合、そのまま性格がきつく出てくることもあり
怒った感情になり、デイーサビスなどでは利用者から疎まられてしまう。
会話なかで、言葉のきつさが表れ、これでは嫁姑の関係は上手くいっていなかったのだ、感じることもある。

心穏やか、柔らかな心で過ごされ、老いを迎えていくことと、感謝の気持ちを持つことが大切なのかな、と。
そのような人が老い、認知症になっても穏やかな性格で、周りから「可愛いがられる」。
人生の大先輩を「可愛がる」という言葉は不謹慎なのかもしれないが、
好かれる老人、嫌われる老人がいる(老人の世界でも同性から嫌われると、異性からも嫌われる)
それは老人でなくても、人間誰にもある。

脳卒中後遺症を持つ人の場合は、
いままで「出来ていた」ことが、「出来なくなる」など
思うようにいかなくなることで、性格が変わり怒ったするようになる。
また感情をコントロールする箇所の脳細胞が損傷されることで、泣いたり、怒ったりと感情が不安定になりやすくなる。

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