老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1297;雪二モ負ケズ

2019-11-29 05:04:26 | 阿呆者
雪二モ負ケズ

北風にも負けず
雪にも負けず
吹雪にも冬の寒さにも負けず
ジッと冬の寒さに耐え
春を待つ
人が訪ねて来ないときは
外套着の襟を立て
背中をまるめ炬燵で
微かな暖をとる
いつも汚れた硝子窓から
見慣れた景色を眺め
ひとり静かに生きている

東に風邪をひき高熱の老人がいれば
行って看病してやり
西にお腹空かした人あれば
行ってごはんをつくる
南にお風呂で溺れている人がいないか
心配になり行って声をかける
北に寒さで震えていないか
ストーブに灯油を入れる

みんなにぼけ老人と呼ばれ
火事にならないか、と
陰で言われても
苦にせず
朽ち汚れた家であっても
今日もここで
ひとり生きていく
ひとり死ぬことは怖くはないが
周りでは孤独死を
気にしている




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2 コメント

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春・・ (Ray)
2019-11-29 23:53:47
こんばんは☆ 星光輝さま・・☆
夜になりました。

春を待つ・・
待つことのできる なにか が、あることは
もしかしたら・・ 幸せなのかもしれないなぁと・・
ふと、思いました。

そして、孤独死を心配してくださる だれか が 居ることも
もしかしたら、幸せかもしれないなぁと・・
ふと、思いました。


なにか だれか
・・ つながっていること を、感じられることが
幸せなのかなぁと・・
ふと 思いました


「雪ニモマケズ」

…いい言葉だなぁと、思いました☆

  *  *  *

お写真のご様子は、雪、ですけれど・・

降り始めたのですね☆

12月11日が近付いていますけれど
雪の降るような寒さのなか
どうか・・ お身体をお大切にお過ごしくださいませ・・☆
RAY
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絆(つながり) (星光輝)
2019-11-30 09:16:48
Rayさんへ

すいません
写真について説明がなく
実は昨年に降った雪の風景です
令和の初雪はまだ
那須の山々は「白い帽子」を被っています

孤独死 という言葉は冷たく
孤独死を問題視にしているような印象を受けます

ひとりで死ぬことは寂しいけれど
住み慣れた家で
ひとり死ぬことが、即孤独死ではない、と思ったりもします

12月1日に
秋桜介護支援センターが始まり
週20時間の勤務でひとりの女性が加わります
常勤の男性は辞退してもらいました

12月11日は閉鎖病棟ではない病棟に入院しますが
自分にとっては「閉鎖病棟」のような心境で
外出ができない

12月7日に行きつけの理髪店「凛」で
髪を切ります

人と人とのつながり
それは「絆」かもしれません
一本の糸では弱い
二本の糸が捻じりが巻いていくと
強い糸になります

「半」は一本の糸を意味します
二本の糸で「絆」となるけど
二本の糸が一つにならないと
絆にはならない

すいません
国語の授業みたいな話になり
こんなふうにかくと
「知ったかぶり」して、と自己嫌悪に陥ってしまう




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