老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

518;上手な介護サービスの活用処方 第35話「認定調査の項目」 〔33〕 「第4群 精神・行動障害」

2017-11-07 02:16:13 | 上手な介護サービスの活用処方
上手な介護サービスの活用処方 第35話「認定調査の項目」 〔33
              第4群 精神・行動障害

「第4群 精神・行動障害」は、被害妄想、昼夜逆転等の精神症状等や、
介護に抵抗し、物を壊したり、衣類を破いたりする等の行動に関して
調査を行う項目の群である。
 
選択肢の選択基準

1.ない
2.ときどきある
3.ある

1.その問題となる行動が、過去1か月間に1度も現れたことがない場合や
ほとんど月1回以上の頻度では現れない場合をいう

・意識障害、寝たきり等の理由により、外出が起こりえない場合も含まれる
2.少なくとも1か月間に1回以上、1週間に1回未満の頻度で現れる場合をいう
3.少なくとも1週間に1回以上の頻度で現れる場合をいう

「精神・行動障害」の認定調査項目
4-1 被害的
4-2 作話
4-3 感情が不安定
4-4 昼夜逆転
4-5 同じ話を繰り返す
4-6 大声を出す
4-7 介護に抵抗
4-8 落ち着きなし
4-9 一人で外に出たがる
4-10 収集癖
4-11 物や衣類を壊す
4-12 ひどい物忘れ
4-13 独り言・一人笑い
4-14 自分勝手に行動する
4-15 話がまとまらない

※※
・認定調査員から「日頃の行動や介護上でなにか困ったことや問題行動がありますか」と、聞かれ
「なにもない」と回答された場合、それでこの第4群の調査を終えてしまうことがある。
・「このくらい、この程度は話さなくてもいいか」、ということで、なにもない、
ということで、終えてしまっては、認定調査員に何も伝わらない。
あらかじめ、ささいなことでもよいから箇条書き的にメモでもしておくとよいでしょう。
(そのメモを調査員に渡してもかまいません)

・「ない」「ときどきある」「ある」の回答だけでなく、実際の対応や介護の手間、頻度なども
具体的に調査員に話されるとよいでしょう。
・上記の15項目以外に類似した行動やそれ以外の行動で困ったことや手間がかかっていることも
あれば、それについても話されるとよいでしょう。

・上記のの「精神・行動障害」は認知症高齢者だけでなく、
脳卒中後遺症により、「できなくなった」ことで、性格が変わり、「感情が不安定」「大声を出したり」
などの行為が見られることもあります。


「精神・行動障害」は、恥かしいことではないので、躊躇うことなく
認定調査員に話されるとよいでしょう
(認定調査員は、守秘義務を遵守する責務があります)。


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