老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

322;2つの笑い

2017-08-21 17:00:34 | 老いの光影
2つの笑い元教師

いまはまだら認知症で86歳の女性
週に3回デイサービスを利用されている
スタッフの言葉や動きを
よく人間観察している

或る日
ふと私に呟く
心から笑っている人の顔は
気持ちが安らぐ
仕事の笑いは
嘘の笑い つくり笑いなので
気持ちが伝わらない

言葉も同じ
同じ言葉を話されても
気持ちが伝わらない言葉もあれば
本当に心配してくれている言葉もある

ひとりで暮らしていると言葉を忘れてしまう
デイサービスに来ると
人間の声が聴こえる


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