塵芥 虚空清浄 喜雨欲しき
(ちりあくた こくうせいじょう きうほしき)
17489 【季語】 喜雨 【季節】 晩夏
梅雨空の 裂けたる空の 青眩し
(つゆぞらの さけたるそらの あおまぶし)
17490 【季語】 梅雨空 【季節】 仲夏
晴れてても 降りても欲しき 梅雨の酒
(はれてても ふりてもほしき つゆのさけ)
17491 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
梅雨明けも 外反小趾の 痛みあり
(つゆあけも がいはんこしの いたみあり)
17492 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏
怠け癖 身に付きてする 梅雨籠り
(なまけぐせ みにつきてする つゆごもり)
17493 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
甚平や 崩れしままの 我が身かな
(じんべいや くずれしままの わがみかな)
17494 【季語】 甚平 【季節】 晩夏
尺取の 行きも戻りも 同じ尺
(しゃくとりの いきももどりも おなじしゃく)
17495 【季語】 尺取 【季節】 三夏
短夜や 地蔵の顔の 消えずして
(みじかよや じぞうのかおの きえずして)
17496 【季語】 短夜 【季節】 三夏
京都妙法寺の子地蔵のアップの顔写真を戴いた。魅せられて頭から離れない。
二日おき 梅雨の雨降り 常となる
(ふつかおき つゆのあめふり つねとなる)
17497 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
何処見ても 漢少なき 梅雨日本
(どこみても おとこすくなき つゆにほん)
17498 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
漢=男の中の男。
断酒解け 酔狂五代の 梅雨明けと
(だんしゅとけ すいきょうごだいの つゆあけと)
17499 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏
逢い見ての 今の心は 梅雨最中
(あいみての いまのこころは つゆさなか)
17500 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
梅雨籠り 出かけぬ理由の テンコ盛り
(つゆごもり でかけぬわけの てんこもり)
17501 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
雨音の 強く響いて 梅雨籠り
(あまおとの つよくひびいて つゆごもり)
17502 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
花薔薇 蜂の止まるを 待ち待ちて
(はなそうび はちのとまるを まちまちて)
17503 【季語】 薔薇 【季節】 初夏
カレーに茄子 皮のみ残る 我の作
(かれーになす かわのみのこる われのさく)
17504 【季語】 茄子 【季節】 晩夏