電線が 無くば尚よし 初景色
(でんせんが なくばなおよし はつげしき)
18748 【季語】 初景色 【季節】 新年
東京と 大阪だけか 冬日本
(とうきょうと おおさかだけか ふゆにほん)
18749 【季語】 冬 【季節】 三冬
京都、名古屋、福岡、札幌、仙台
白花びら 芯に黄の蕊 水仙花
(しろはなびら しんにきのしべ すいせんか)
18750 【季語】 水仙花 【季節】 晩冬
嬰児が 青二才から 成人へ
(みどりごが あおにさいから せいじんへ)
18751 【季語】 成人式 【季節】 新年
啼き声は アーアーなりし 寒鴉
(なきごえは あーあーなりし かんがらす)
18752 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬
カアー、カアーとは聞こえない。?
死の話 やたらと多き 冬ニュース
(しのはなし やたらとおおき ふゆにゅーす)
18753 【季語】 冬 【季節】 三冬
寒月や 雲を友とし いい下弦
(かんげつや くもをともとし いいかげん)
18754 【季語】 寒月 【季節】 三冬
冬ざれて 木林森に 風の声
(ふゆざれて きはやしもりに かぜのこえ)
18755 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬
成人式 女子の着物に 詐欺の影
(せいじんしき じょしのきものに さぎのかげ)
18756 【季語】 成人式 【季節】 新年
生きている 人しか行けぬ 初詣
(いきている ひとしかいけぬ はつもうで)
18757 【季語】 初詣 【季節】 新年
昼と夜 文通なせし 冬机
(ひるとよる ぶんつうなせし ふゆづくえ)
18758 【季語】 冬 【季節】 三冬
夜間高校と普通高校。
知恵の輪も いつかは解ける 深雪晴れ
(ちえのわも いつかはとける みゆきばれ)
18759 【季語】 深雪晴れ 【季節】 晩冬
落葉焚き 火の温もりに 心さえ
(おちばたき ひのぬくもりに こころさえ)
18760 【季語】 落葉焚き 【季節】 三冬
年古れば 朧になりし 寒の月
(としふれば おぼろになりし かんのつき)
18761 【季語】 寒月 【季節】 三冬
宣騒に のんびり流る 冬の雲
(せんそうに のんびりながる ふゆのくも)
18762 【季語】 冬 【季節】 三冬
寄せ鍋や 持ちし憂いも 隠し味
(よせなべや もちしうれいも かくしあじ)
18763 【季語】 寄せ鍋 【季節】 三冬
裸の木 手を添え見付く 冬の虹
(はだかのき てをそえみつく ふゆのにじ)
18764 【季語】 冬 【季節】 三冬
寒雷や 雲から雲へ 飛ぶ紫閃
(かんらいや くもからくもへ とぶしせん)
18765 【季語】 寒雷 【季節】 三冬
雪女 抱きしめたらば 溶けるかな
(ゆきおんな だきしめたらば とけるかな)
18766 【季語】 雪女 【季節】 晩冬
月氷る 憂いを一つ 受けとめて
(つきこおる うれいをひとつ うけとめて)
18767 【季語】 月氷る 【季節】 三冬