俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夜半の秋

2015年10月02日 | 俳句

虚空さえ 清浄なるや 神無月
(こくうさえ せいじょうなるや かんなづき)
17574 【季語】 神無月 【季節】 初冬


柿喰えば 死期は近付き 金はなし
(かきくえば しきはちかづき かねはなし)
17575 【季語】 柿 【季節】 晩秋


夜半の咳 嫁の介護や 良き夜長
(よわのせき よめのかいごや よきよなが)
17576 【季語】 夜長 【季節】 三秋


柿の木や たわわに残る 渋き柿
(かきのきや たわわにのこる しぶきかき)
17577 【季語】 渋柿 【季節】 晩秋


目覚めれば 時計の音や 夜半の秋
(めざめれば とけいのおとや よわのあき)
17578 【季語】 夜半の秋 【季節】 三秋


眞と逆 どちらも異端 秋深し
(しんとぎゃく どちらもいたん あきふかし)
17579 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


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そぞろ寒

2015年10月02日 | 俳句

明日香道 旅の道連れ 今年酒
(あすかみち たびのみちづれ ことしざけ)
17568 【季語】 今年酒 【季節】 晩秋
今年酒=新酒


ポツポツと 寺へ誘う 曼珠沙華
(ぽつぽつと てらへいざなう まんじゅしゃげ)
17569 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


風舞いて 薄穂もまた 舞いにけり
(かぜまいて すすきほもまた まいにけり)
17570 【季語】 薄穂 【季節】 晩秋


灯窓 覗いてみれば 薄紅葉
(あかりまど のぞいてみれば うすもみじ)
17571 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋
灯窓=石灯籠など蝋燭を灯す窓。


日も変わる 午前零時の そぞろ寒
(ひもかわる ごぜんれいじの そぞろさむ)
17572 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋


目を閉じて 睡魔と遊ぶ 夜長かな
(めをとじて すいまとあそぶ よながかな)
17573 【季語】 夜長 【季節】 三秋


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