10月27日撮影




同じ夜に開くと予想した月下美人は、その夜1輪だけが開花した。
その姿は、留守を託されていたカミサンがカメラに収めてくれた。
そして二輪目が昨夜、目の前で咲いた。
それが今年咲く最後の花になるだろうと、寒気団に抑え込まれた室内で、ストーブに当たりながら思った。
月下美人が我が家に来て既に20年余が過ぎる。
寒さ対策にさえ気を使えば、極めて育てやすい丈夫なサボテン類である。
咲き始める時に発散するふくよかな香りが部屋に満ちてくる。
先日留守を託したカミサンは、この香りのおかげで重要な?任務を思い出したという。
鉢植えでは、か弱く見える月下美人が、一度だけ行ったハワイの民家で、頑丈な垣根を形成していた。
月下美人は草でなく、灌木なのであることを知った。
いつだったか年を経て、木質化した古株を取り除くのに鋸を使ったことがある。